美少年の紅一点は浮所と不仲です５ (ページ33)

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溢れた想いページ33

浮所side

レッスンが終わって帰る準備をしている那須に話しかける。

浮所「…那須」

那須「ん？どした」

浮所「話したいことがあるんだけど、」

那須「なに？」

浮所「今日の桃瀬様子変じゃなかった？」

那須「…俺も思った。」

浮所「原因ってなんだと思う？」

那須「それは俺じゃなくて直接聞けよ」

浮所「いや、でも…」

俺が桃瀬にそんなこと聞いていいのか不安が頭の中に遮る

那須「Aが1番話を聞いてもらいたいのは浮所だと思うよ。」

浮所「那須…」

那須「ほらっ善は急げだよ。追いかけろ！」

俺の背中を押して那須が喝を入れてくれる。

俺は急いで荷物を持って桃瀬を追いかける。

浮所「那須！！！ありがとう！！！」

那須「おう！」

桃瀬を追いかけて桃瀬を見つけた時、ストーカーに襲われそうになってて必死で助けた。

ストーカーが去った時は、桃瀬が俺の前から消えてしまうかもしれないとか大それたことを考えてしまって胸がいっぱいになった。

いま、桃瀬に伝えなきゃと本能的に感じた。

堂々と桃瀬に嫉妬出来るやつになりたい。

堂々と他のやつと遊ぶのがやだって言える存在になりたい。

堂々と桃瀬と手を繋ぎたい。

堂々と桃瀬に好きって言える存在になりたい。

堂々と桃瀬を守れるようになりたい。

次々と今まで閉じ込めてた思いが溢れ出す。

我ながらヤバいやつって思ったけれど桃瀬に俺の想いを伝える。

でも、それよりももっともっと伝えなきゃ行けないことがあるんだ。

遠回りしちゃってごめん。中々想いに気づけなくてごめん。想いを伝えられなくてごめん。

やっと、やっと言える。

浮所「伝えるのが遅くなってごめん。辛い思いとか、嫌な思いとかさせて本当にごめん。」

浮所「桃瀬が好きです。俺と付き合ってください。」

不思議とフラれることは考えてなかった。

自意識過剰って思われるかもしれないけど笑

でもほら君は涙を流しながら笑って

感情が行方不明な中、幸せそうな顔をしてこう言ってくれた。

「私もずっとずっと好きです。よろしくお願いします。」

その返事を聞いて俺は迷わず抱きしめた。

浮所「もう絶対離さない」

「今日は世界で一番幸せな日。」

お互い抱きしめる力が強くなる。

手を繋いで帰った帰り道はいつもより距離が短く感じた。

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浮所side上手くかけてるか不安です…申し訳ないです…