美少年の紅一点は浮所と不仲です５ (ページ12)

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エレベーターページ12

優斗side

橋本「あ、優斗おかえり～」

優斗「ただいま…」

瑞稀「どしたの笑」

優斗「エレベーターに閉じ込められてて…」

作間「え、大丈夫だった？」

優斗「うん…それは大丈夫…」

猪狩「それは？他に何かあったの？」

優斗「い、いや！？なんでもない！」

こんなこと…こんなこと…絶対誰にも言えない！！

話は数時間前に遡る…

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移動するためにエレベーターに乗ろうとして歩いてたら目の前に俺の大好きなあの子がいたから迷わず声をかける

優斗「A！！」

「あ！ゆうぴー！」

優斗「Aエレベーター乗るの？」

「うん！ゆうぴーも？」

優斗「そう！」

2人でエレベーターが来るのを待って、俺たちがいる階にエレベーターが止まる

扉が開くとそこには浮所が

優斗「おお！お疲れ！」

浮所「おつかれ～」

「あれ、みんなは？」

浮所「ん、楽屋だよ」

「ふ～ん」

浮所とAを一緒にさせちゃいけない！どうしよう！って思って一生懸命考えていた数秒前の俺を返して欲しい

…っていうくらい2人が自然に話しててびっくりした

その時だった

＂ガタンッ！＂

浮所「うわっ！」

エレベーターが大きな音を立てたと思ったら急停止してエレベーターが真っ暗になる

優斗「何があった！？」

とりあえず手探りでエレベーターのボタンのところにある電話のところを押して外部に連絡する

話をしていると扉が開くのにあと10分かかるらしい

浮所「桃瀬、大丈夫？」

「だい、じょうっ、ぶ」

Aの息が荒くなっているのが暗闇でもわかった

優斗「A！？どしたの！？」

浮所「桃瀬は暗所恐怖症なんだ」

優斗「まじかよ！、光…！！」

ポケットに入っていたスマホを取り出して明かりを灯す

浮所「ゆうぴーごめん。俺のスマホもやってくれない？あと桃瀬のも使って」

優斗「任せろっ」

2人のスマホからも灯りをともしてお陰でみんなの顔が確認できるくらいまで明るくなった

浮所「桃瀬？大丈夫？しっかりして」

倒れ込んだAを抱き抱えるようにして浮所がAに問いかける

俺はAの手を握ってあげることしか出来ない

「はぁっはぁっ…いき、できなっ」

顔を歪ませながら訴えるA

浮所「もう少しだから頑張って、」

優斗「あ、水あるよ！！」

俺は自分が持ってたペットボトルの水の存在を思い出す