美少年の紅一点は浮所と不仲です５ (ページ30)

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小林「でもさぁ俺っていうAちなんの未来の彼氏がいるのに他の男といるのはちょっと許せないかなぁ」

「なに、言ってるの？」

小林「なにわ男子？のやつと遊んでたり、他の男たちと遊ぶ約束してたり。あ、なにわ男子のやつと遊んでた証拠はこれね」

そう言ってポケットから流星くんと私の後ろ姿が写った写真を見せてくる。

あの時にも着いてきてたなんて…

前にクラスで流星くんと遊んでいたのを知っていたことも、今までの不可解な出来事も全てこの人だったんだと気づく。

小林「俺もう我慢できなくて！付き合ってくれるよね？」

「ごめんなさい…」

小林「は？」

さっきまでニコニコ笑っていた小林くんから笑顔が消えて声がワントーン落ちる

小林「なんで？なんでダメなの？は？」

「ごめんなさい…」

刺激しないように、怒らせないようにごめんなさいしか言わないようにする

小林「いやふざけんなよ。ジャニーズにいるから？てか女の子とかジャニーズ要らないでしょ笑俺と一緒に青春しよ？笑」

女の子は要らないと言われたことに対して、思わず反論してしまう

「女がジャニーズにいらないなんて言う人と付き合うなんて、友達になることすらできないです」

その言葉で小林くんを怒らせてしまった。

小林「うるさいうるさいうるさい！！！」

「いっ…」

力強く手首を掴まれる

小林「ここじゃなくてAの家で話しよ？2人っきりで…」

「い、嫌っ！」

必死に小林くんとは違う方向に手を引っ張るけれど男子高校生の力には叶わなくて、小林くんの方に引っ張られる。

「たすけて、いやだっ、浮所っ」

小林「俺がいるのにほかの男の名前呼ぶなよ！！」

殴られる、そう覚悟して目をつぶった。

小林「いってーな！」

私よりも先に小林くんが痛みを訴える

目を開けた私の視界に映ったのは、

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怒りに満ちた顔をした浮所だった。