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離婚 ページ35

お互いの為にも離婚した方がいいと思う





あれから考えに考えた結果
私の中ででた結論はコレだった








登坂さんには好きな人、わかなさんがいるんでしょ？






なのに私となんで結婚なんかしたの？







登坂さんのことが好きだってわかった今、一緒にいるのはただ辛いだけだった。









最初は結婚さえしていれば、いくら相手に好きな人がいようが、家のあるココ、わたしの元に帰ってきてくれる





たとえ、愛がなかったとしても…





形だけの関係だとしても
金曜日は私の為に時間をあけてくれている
他の女の子達より特別な感じがして優越感もあった。





でも、私は特別でもなんでもなかった。





金曜日は登坂さんにとっては所詮週一の行事であって、世間体を気にしての義務と言ったところだろうか






登坂さんの中では大事な人がいるのだと思うと心が悲鳴をあげる





心も体も繋がっていない。
あるのは紙切れ一枚の関係の私達






法的には一番効力があるのかもしれないけれど、
私には辛いだけだった






人は欲深いもので１つ手に入れればまた次が欲しくなる







私は








登坂さんの心がほしい









二股する男は嫌いだった。








受け付けなかったハズなのに。







今はそんな登坂さんから離れたくないと思ってしまう









不特定多数の彼女たちではなく
登坂さんの中にいる絶対的ポジションにいる「わかなさん」
全ては私の憶測でしかないのだけれど、




食器棚を開ける度に赤いグラスが１つ寂しそうにポツンと置いてあるのをみると
あの日の登坂さんを思い出してしまう



いなくなった片割れが寂しそうにそこにある




ちっちゃいはずのそのグラスの存在感は抜群で
心がキューーーと締め付けられるかのように苦しくなる







こんな拷問あるだろうか？






二股は２人ともに何かしらの愛情がある





私達にはそれがない






本当にあなたは罪な男







すっかり冬になったリビングは床暖房をつけて、もこもこの服を着ていても寒いよ

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