Atlas

不審者 ページ30

週半ばの水曜日
今日もお洗濯DAY



アイロンもかけて、リラックスしようとリビングのソファーに座る




以前アロマキャンドルがマイブームだった時に揃えていたキャンドルをこの前大掃除したときに見つけたのを思い出し火をつける




あの時代に好きだった香は今でもやっぱり好きで
心にゆとりがもてる。



リビングでリラックスしながら録画しておいた土曜プレミアムで放送された某海賊映画を見ることにした




１本目を見終わったところで、やっぱり心地よい香りに癒され時計を見ると
まだ時間的にも余裕があったからと２本目を見だしたのはいいけど、
案の定途中で眠りこけてしまったようだ






バタンっと玄関が閉まる音で目が覚めた




登坂さんが帰ったのだろう
テーブルに置いてあった携帯の時計を表示させて見ると１：３０



明日に備えてベットで寝るため
自室に戻ろうとすっかり冷めてしまったコーヒーカップをキッチンで洗っていたが、





誰も入ってこない





え？





さっきバタンって言ったよね？





泥棒とか？？






まさかの幽霊？？






え、嘘でしょ……






さっきまでガチャガチャと音を立てて食器を洗っていたのから一変して息をひそめるように
その場にうずくまる







どうしよう…







警察？






幽霊って警察呼んでも来てくれるの？







確認…した方がいいよね…






でももし泥棒だったら…






見られたからって口封じに殺されたりしたら…






いやだ。






そんなの絶対いやだ






そっと耳をすませるも






私の心臓がバクバク動いてる以外は









何も物音はしない









勇気を出して玄関をのぞいてみよう








近くになにか武器になるものはないかと見渡す



包丁……






もみ合った際に自分にもし刺さったら？？






いやだ。







死にたくない






続けて周りを見渡して右手にクイックルワイパー、左手に麺棒を装備し
震える足に鞭をうつようにしながらもすり足でリビングと廊下をつなぐ扉に近づく

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