Atlas

洗濯 ページ13

週の真ん中水曜日



洗濯ものもたまってきたので帰宅後一番に洗濯機をまわした



コンビニで値引きされていたお惣菜達と冷凍食品でパッと夕食を済ませ、テレビを見ながら洗濯物を干す



湿ってるうちにシャツにアイロンをかけ、ついでに登坂さんのものもかけておく



思えば私が登坂さんの為にしていることはコレくらいだ。



あとは共有部分の掃除ぐらいだし、本当に一緒に暮らしてて何のメリットもないだろうになんで私と結婚したんだろうか





やっぱり一度話し合わないとな…








午後１０時

今日も登坂さんは帰ってこないのだろう
リビングの電気を消して自室に戻ろうと廊下を歩いていると




バタン





「あ。」



「あ、えっと。おかえりなさい」



「あぁ…ただいま」



思いがけない人が帰ってきた。







あまり家で会わないから若干気まずい



気まずさに耐えきれず部屋に入ろうとしたとき




「あのさ、いつもありがとな」



？



なんのことだかわからず首をひねると自分のYシャツを指さしていた




「あ、いえ、ついでなので。では、おやすみなさい」


「買い出し、行った？」





買い出し？？



この人の言葉には主語がないことが多い



そのため言葉の裏まで理解するのに私には時間がかかる




あ！あぁ。
この前言ってたあれか、次買い物行くとき連絡しろってやつね





「行ってませんけど…」


「次いつ？」


「え？」


「いつ行くか聞いてんの」


「金曜日の仕事帰りに行く予定です」


「チッ。その日、仕事終わったらメールして」




え。本当に一緒に行くつもりなの？




いやいや、逆に気まずいし、




それに、電話番号は知ってるけど、メールアドレス知らない…




何から答えようかと思っていると




「迎え行くから」





あくまで周りの目が気になるってことですね。




何をそこまで守るものがあるんだろうか？




これも全部あの待ち受け画面の子に関係してくるんだろうか？




そう考えるとなぜかイライラしてきて






「アドレス知らないんで連絡できません」

買い出し→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す