Atlas

実家 ページ1

母「もう本当広臣さんはうちのにはもったいないわ」

「そんなことないっすよ」

母「お仕事忙しいのにこんな家族行事にまで毎回来てくださって悪いわ」

「いえいえ、俺も楽しませてもらってますから」

母「ねぇ。あなた聞いた？もう。本当男前だし、性格もいいしこんな息子ができてお母さんうれしいわ」



今話しているのが私の母と旦那の登坂広臣

今日は妹の２５歳の誕生日
我が家は誕生日だけは毎年集まって祝う習慣があり未だにそれは続いている


母が腕を振るって作った料理たちが並ぶダイニングキッチンを囲むように父、母、妹の
向かいに私達夫婦が座っている



母「ところで子供はまだなの？もう結婚して2年だし、そろそろ孫の顔もみたいわ」

「そうっすね…まぁ俺たちはもうちょっと２人の時間を過ごしたいって話してるんで。な？」



お酒でテンションのあがった母が旦那に絡む

そんな会話を半分聞き逃しながら母特性の唐揚げを頬張っているところに話を振られるが
急に反応できなくてしどろもどろになってしまう



母「仲がいいことはいいけど、Aもいい年なんだからね」

「はいはい。わかってますよ。じゃあ私達もう帰るね」

「今日は楽しかったです。呼んでくれてありがとうございました」



私の家族に向かって旦那は丁寧に挨拶をし、私たちは実家を後にした

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