我が家の教訓 Episode0

粋な計らい ページ2

彼女がBARにも顔を出していることがわかって
俺はバイク貯金を切り崩してBARにも足しげく通った




そんな今日は彼女が珍しく１人でこのBARに来ていた


マ「待ち合わせですか？」

ユリ「はい。でも、ちょっと遅れるみたいで」

マ「そうですか。お待ちの間よければこれを」


ことっと彼女の前に彼女のイメージにぴったりのカクテルを置くマスター

かっこよすぎるやろ……
卑怯やわ〜


ユリ「え？まだ頼んでないですよ？」

マ「あちらのお客様からです」


なんともベタなセリフをはいて俺のことをみるマスター


でも俺そんなことやってないのに…
いつまで経っても動くことのない俺のために
マスターの粋な計らいだろう

絶対好意ある事バレてもうてるって思ったけど
初めてちゃんと合わさった彼女との視線
それだけでこの不毛な恋が色づいた気がした

ユリ「でも私…」

マ「男性が苦手なんですよね？」

ユリ「え？」

マ「すいません、前回ご友人と話しているのが聞こえてしまいました。
ですが、彼は大丈夫ですよ。
彼、男の人しか愛せないんで」


はぁ？


はぁ？



はぁぁぁぁぁぁ？？？？




ちょっとマスターなにゆうてくれてんの？？
俺は完全にあの子に恋しとるし
男なんか恋愛の対象にいれたことないわ！！
！
なにしてくれてんの？？

絶対ひかれるやつやんけ


俺の恋心。さようなら




２年間の恋は儚く散っていった…




クイッと手元にあったお酒を一気に飲む



今夜はやけ酒や

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