我が家の教訓3

青天の霹靂 ページ50

翌日の新幹線の時間は朝の通勤ラッシュを避けるため朝１の便にした
そのため今日は早く寝ようと荷造りはそこそこにベットに入る


隆二くんからはお仕事中だろうに「朝寝坊しないでね」ってメールもきていた



幸せいっぱいで布団に入ったところで



珍しくELLYさんから電話


≪もしもし？珍しいですね≫

E≪Aちゃん。落ち着いて聞いて？≫

≪え？どうしたんですか？≫

E≪健二郎くんが病院に運ばれた≫

≪え？なんですか？≫

E≪健二郎くん病院に運ばれて今手術してる≫



え？





手術…？






なんで？？？







冗談でしょ？







だって








だって…






さっきだって元気そうに明日迎えにきてくれるって言ってた






誰か嘘だって言って？






E≪今からだと新幹線もないから今晩は俺がついてる
健二郎くんはきっと大丈夫！
Aちゃんを１人にするような人じゃない
大丈夫≫



ELLYさんが何か言ってたけど
もう混乱で何も思いつかない



さっきまであった眠気も今は全くない




どうしよう。






何か病気だったの？







それとも何か事件に巻き込まれた？








私はどうしたらいい？








二郎さん…








何もできない自分がもどかしい





でもただその場にいることもできなくてさっきつめた荷物を持って家を出る





最寄りの駅でそのまま鳴らない携帯を握りしめて
始発の電車が来る前から改札が開くのをまっていた






新幹線に乗っている間も気が気じゃない



【ELLYさんから手術は無事終わった。
まだ寝てるけど、今の所落ち着いてる】

と病院名を書いたメールが届いていてとりあえず命は取り止めたのだとわかるが
二郎さんの顔を見るまでは安心できず病院に急いだ

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