我が家の教訓3

悩 ページ24

あれから１週間。
考えても考えても結論は出ない



隆二くんのことは好きだ。
でも、どうゆう種類の好きなのだろう？



若いときのようにノリで付き合っていい歳でもないし
ましてや結婚を前提としている



あれだけ真剣に考えてくれているから
生半可な気持ちで答えていいわけがない





そんな時でさえお腹はすくもので
つい癖で２人分を優に超えるご飯を作ってしまって
落胆する




思えば京都旅行に行く前１週間隆二くんがうちにこなかった間も無意識に作っている自分がいた




ここ１週間私が結論を出さないと隆二くんはくるわけないって頭ではわかっているのに、
毎日作り終えてため息が出る




私がこの２年間どれだけ隆二くんに救われていたかをまざまざと見せつけられた






私が断ると、この生活が続くわけで、


とかいって、自分が寂しいからって


それだけの理由でＯＫするのも隆二くんに失礼すぎる






フと父の言葉を思い出す




もういい大人だ。
自分の事は自分でできるようにならなきゃ






翌日
お昼休みの時間から少し遅れて向かったのは
隆二くんのお店




時間的にも完杯しているであろう時間






もう、来れないであろうこの店の外観を見て思うのは
最後に隆二くんのラーメン食べたかったな





お店の扉をガラガラッと開けると片付けをしている隆二くんと従業員の２人がビックリしてこっちをみた



隆二くんは従業員の子に「今日はあと俺やっとくからあがって」と
店内に私と隆二くんの２人きりにしてくれた





どこまでも優しい人
きっとこれから私が言わんとしてることもわかっているのかもしれない

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