我が家の教訓3

知り合い ページ15

店までの道中


隆「マジで二郎さんにお世話になりっぱなしだな。直接お礼言えないのが申し訳ないぐらいだし」

「父が勝手にしてるだけだから。それより隆二くんの思い出の地ツアーなのに父の言われるがままになってごめんね」

隆「いや、本当感謝してる。あーマジで楽しかった。Aちゃんはどうだった？」


私も楽しかったと言おうと口を開いた所で


『え？隆二？？なんでここにいるの？え、うそ！こんなとこで会えると思ってなかった』


隆二くんに声をかけてきたのは綺麗なお姉さん

スタイルもよくて身に着けているものも高級ブランドのものだと一目でわかる
隣にいるお友達の方も品がよさそうな人だった


隆「麗華さん。最近みないと思ったらこっちにいたんですか？」

「そうそう。仕事でね。隆二こそ相変わらずやり手らしいじゃない。こっちにまで話はきてるわよ。今度そっち戻ったら顔出すわね」

隆「ハハッ。お待ちしてます」


見た目からラーメン屋の常連ではないことは確かだ。
確かにあのラーメンはおいしいが直感で、
もう一つの夜の仕事関係の人だということがわかる


その麗華さんは私にも軽く会釈して通り過ぎていく

その時麗華さんが隣のお友達に話していた声が聞こえてきた


麗華「さっきのが隆二。前言ってた…そうそう。言ってた通りイケメンでしょ？今度つれてってあげる…でもね……」


だんだん遠くなっていったので最後の方は何を言っていたのか聞こえなかったけど
やはり隆二くんはモテるのだと思うとなんか胸の奥がゾワゾワして気分が悪い



隆「ごめんね。でもこんなとこに知り合いいると思わないから急に声かけられたらビビるよね〜」


なんとも思ってない風の隆二くんは暢気に笑ってそんなことを言っている

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