種族？んなもん知るか【占ツク作者】

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あれはどんくらい前か、覚えてないほど昔

すごい仲の良かった友達がいた

そいつは悪魔の血を多く受け継いだ天使で、まぁ、俺と同じハーフ

凄い優しくて気の効くやつだった

そいつが、ある日

『彼奴はハーフだぞ！』

『いい？あの子に近づいちゃだめよ』

『お前なんて半端野郎だぞ！！はーんぱ！！』

苛められた。ハーフなんて理由で。天使なのに、悪魔だからって

ある日、＿＿が追放されると聞いた

悔しかった。守れない自分が。

怖くなった。次は自分だって。

悲しかった。友達が減るのが。

最後の日、あいつに言われたんだ

【ごめんね、すらいど】

「お前が、謝ることじゃない…」

【ずっと優しいすらいどで居てね】

「やだ、お前が居ないのに、どうやって…」

【僕が居なくても平気だよ】

「むりだよ、俺、何もできない…お前がいなきゃ、なんにも……」

【僕の分も、生きててね】

「ｯ……やだ、行くなよ…いまからでも、いまからでも逃げて生きてくれよ…」

【ありがとう】

【すらいど】

そう言って消えるあいつの背は、凄く近いのに手が届かなくて

あいつが追放されるその瞬間までもがいた

足掻いて足掻いて、必死に手を伸ばして

もがいてもがいて、必死に走った

でも、間に合わなかった

今、あいつがどこにいるかはわからない

もしかしたら、飢え死にしてるかも

もしかしたら、この学校の何処かにいるかも

もしかしたら、既に生まれ変わってしまったかも

そんなこと考えて、宛もなくさ迷って

あいつの代わりの、このペンダントをずっと握ってる

『そん、な……』

「でも、俺はそれを生かした

学校始まったときはハーフだと言った。隠さずに、どうどうと

結果、虐めはなかった。何事もないように接してくれた

小悪魔も悪魔も、みんな同じだ。それを言い訳にして逃げるなんて恥だぞ

……悩んでる時間なんて無駄じゃないか？欅に会いたいなら、まず会っても笑われないように堂々としろ。そんなおずおずしてちゃ笑われるぞ？

＿＿お前に処罰は与えない」

＿＿ジャッジメント＿＿

疲れた……

意外とこの能力疲れるんだよ？らだわかってんのかな？？？


『…っうん……ありがとう、えっと…』

「あ、滑間って言いますー。すらいどとかって呼んでくださーい」

『そう……すらいどクン！！ぼくはマッシュだヨ！！』

センパイがふへへっと笑った


後ろにいたらだは、いつの間にか消えていた

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