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徐々にAに近寄ってくる友
それを遮るように隆二がAの前に立つ
友「A…」
「・・・」
隆「久しぶりだな?俺らになんかよう?」
友「Aと話ししたくて…」
「な、なに?」
何か構えた素振りのA
お前ら何があったの?
友「2人で話せない?」
隆「それ!俺らも聞いていい?俺らもお前のわがままに巻き込まれたんだからさ?」
少し考えてから友は答えた
友「わかった。じゃあついてきて」
宴会場とは少し離れた庭園が見れる部屋に通された
誰もしゃべらず5分がたったころ
友「A本当にごめんなさい」
「え?」
友「全部嫉妬なの!Aのこと嫌いなんて嘘!
Aに嫉妬してた。
私がずっと好きだった臣はAしか見てなかったし
最初は私のこと好きかも?って思ってた隆二くんもいつの間にかAのこと好きになってるし…
Aが誰よりも他の人の事みていい子だってこと私が一番わかってるのに…
わかってたのに、
何もかもが思い通りにいかなくてAが邪魔だと思った」
「…友…」
友「だからあんなひどいことAに言って傷つけた
ああいえばAが臣くんと深く接しなくなることもわかってた
でも、
あまり話してないのに臣くんはAの心配ばっかりだった…
四六時中一緒にいても駄目だった
近くに居ればいるほど臣くんはAしか見てないこともまざまざと見せつけられた
クリスマス当日誘ったけど、断られてね?
23日にデートしてもらったのにそのとき、デート中なんだよ?
なのに他の女へのプレゼントを買ったの。目の前で
信じられないでしょ?いくら私の事なんとも思ってないって言っても
2度も告白して私の気持ちわかってるのにひどいでしょ」
たしかに。。。
俺はあの時Aに告白することしか考えてなかった
友の気持ちは全く考えてなかった
俺の言動であの結果になってしまったんだと11年たった今やっと気づいた
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作者名:あおのすけ | 作成日時:2016年1月16日 19時