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10  ~臣Side~ ページ10

あのあと直人さんのアドバイスでカナリいいものが買えた
これなら姉貴も喜ぶな


翌日のバイトは直人さんと同じシフトだった



平日の閉店時間間際はお客さんもいなくなり閉店作業にとりかかる


直人「ねぇ〜臣ちゃん!いつ来てくれるかな…Aちゃん」

「さぁ?今週からバイト始めるって言ってたんで忙しくなるんじゃないっすかね?」

直人「いいの?心配じゃないの?」

「え?何がっすか?」

直人「お前…すげ〜な!男らしいと思ってはいたけど器まででかいとか…
さすがの俺も完敗だわ」

「や、だから…」


全く俺の話聞いちゃいねぇな…



直人「でもさ?あんだけ美人だったらぜって〜狙われるよ?いくら彼氏がいるって言っても奪いたくなるヤツ多いだろ…」


あ、もしかして俺らが付き合ってるって誤解したまま?


そういえばこの前子供はいねぇって言ったけど、
彼女じゃね〜って否定してなかった気も…
ちゃんと否定しとかね〜とな


「あ、直人さん。アイツそもそも彼女じゃ…」

直人「これから辛いことあるかもしれね〜けど、
俺がいるからな!!
お兄ちゃんを頼りなさい!!!」


いやいや、誰がお兄ちゃんだよ…


「や、あの、直人さん?」

直人「うんうん。みなまで言うな!!
照れてんだろ?臣ちゃんクールぶっちゃって〜
あ!ヤベ!!これからアトリエ戻らなきゃなんだよね〜
じゃ!お疲れ!!!!」


就業時間ぴったりに言いたい事だけいって風のように去っていった直人さん



はぁ・・・誤解解けてねぇし。
まぁ次会った時に言うか…

わざわざ電話やメールで伝えることでもないしな

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作者名:あおのすけ | 作成日時:2016年2月2日 21時

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