47 ~臣Side~ ページ47
結論も何も俺はAも子供も手放すつもりはない
ただ、父の立場もわかってはいるつもりだ
幼いころから仕事の付き合いでいろんなパーティーなるところに連れていかれた
その当時見たおじさん達が様々な不祥事やらでテレビで謝罪していた
その後そのおじさん達を見かけることはなくなった
親父はそんな中、警察内部改心の立役者として
警察の黒い部分を自らの危険を顧みず
自らの信じた正義の為、世間に公表し、一躍ヒーローになった
まだいろいろやりたいことはあるみたいだし
俺もそんな親父に憧れていた
俺がこれから行く場所はひとつの油断で足を取られるそういう世界だ
俺が考え出した答えは
「子供はおろせない」
母「そう。」
「時期的にももう法律に裁かれる時になっているから、それこそ人殺しだと思うけど?」
俺の出した答えそれは
まずはまだ見ぬ俺たちの子供を守ると共にAを守ることだった
本当はまだ妊娠18週
中絶できる時期ではあったけど、その分Aの負担にもなるし、
子供の命を奪うことは
何よりも命を大事にするアイツにさせたくなかった
俺が最初に思ったのは何もかもを捨ててでも一緒になるという選択肢
でもそれはアイツが一番嫌がりそうだった
それをしたらアイツは俺の前から姿を消すだろう
アイツの性格からしてそれは間違えない
それを阻止し、子供の命も守る方法
俺にはこれしか思いつかなかった
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作者名:あおのすけ | 作成日時:2016年2月2日 21時