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臣くんと約束の日


朝から電車に乗って地元へ


駅から少し歩いて
私のいつも行く場所


そうサクラのある公園


夏の公園はジリジリと太陽が照りつけ汗が滲んでくるが


そこにたどり着くとスッと涼しくなったように感じる



いつものベンチに腰掛けると隣に臣くんも座ってくれた



「入学したときに噂あったでしょ?私が人殺しとか、ヤンキーだとか?」


私の話を静かに聞いてくれた




あの噂の真相
それを今臣くんに伝えた


臣「そっか。話してくれてありがとな」


私の頭を撫でてくれた


「でね…咲良の現場がさ、そのサクラの木なんだ
そこにいないのに、いるような気がして
気づくとここに来てる
何か嫌な事あった時もここにくると
自然と楽になるんだ」

臣「いるんじゃね?咲良ちゃん
きっと。Aを守ってくれてる」

「うん」


臣くんに話してよかった
こんなこと話すの初めてでどう思われるかと思ったけど
話してよかった



隆「あれ?A?」

秋「あ!!本当だAさん!」


隆二と秋奈ちゃんが手を繋いでやってきた


隆「あ!もしかしてこの前のモデルの人?
うわ!まじか!!!A彼氏いるって言えよ!!
何のために毎日メールしてんだよ〜」

秋「え!Aさんの彼氏さん?はじめまして」

臣「ども」

隆「うわ〜〜〜超イケメンじゃん!!!」



そのあと私にだけに聞こえるようにコソッと



隆「よかったじゃん!すげ〜イケメン捕まえたな!!!」


私の大好きな顔でそういった
いつしか私が想像していた言葉そのままに…

30  ~臣Side~→←28  ~臣Side~



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作者名:あおのすけ | 作成日時:2016年2月2日 21時

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