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初バイト

兄の店と同じビルの2Fにそのカフェはあった

兄の誘いでここにしたが、
今の家を貸してくれているオーナーがこのビル全店舗の社長という事で
みんな部署は違えど同じ会社で働くためスタッフ全員仲がいいらしい


このカフェは
店長の哲也さんがコーヒーを淹れ、
啓二さんが料理を作るから
私はホール担当だと言われた


元々このビルのおしゃれ食堂のような感じでオープンしたらいつの間にか口コミで広まってしまい急遽土日のバイトを探していたそうだ


哲「いや〜〜〜Aちゃん。敬浩の妹とは思えないほど、よく働くね」

「え?兄は働いてないんですか?」

哲「いや、ちゃんとカット中は真面目にやってるけど、結構ふざけてるよね?」

啓「そうそう!この前コーヒーを差し入れで持っていった時も
指導係の人が新人さんを厳しく怒ってるのに
その真横で新人の子たちが見えるようにふざけて変顔してた」

哲「それで笑っちゃった新人の子また怒られて不憫だったな〜」


兄はなにやってるんだ…


啓「それに引き換えAちゃんは憶え速いし!明日からもう任せられそうだ」

「え。もう???
が、頑張ります!!!」


♪ 内線


哲「はい。3つね?はいはい、すぐ届けますね〜」


電話を切るなりすぐにオーダーされたコーヒーを作り出す哲也さん



ここにはイケメンしかいないのだろうか?

ここに人気になったのって味もそうだけど、
この人たちの顔目当ても絶対いるはず
今日見た感じの客層が9割女性だったもん


哲「はい!できた!Aちゃん!1階に俺らの仲間のケンチって人が店長やってるセレクトショップにもっていくから挨拶がてら一緒に行こうか」

「はい!」



1階のショップに入ると


『あ!!!!!』


声に驚いて顔をあげると

直人さんと臣くん…


なんで???

14  ~臣Side~→←12 〜臣Side〜



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作者名:あおのすけ | 作成日時:2016年2月2日 21時

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