First Love ～R～ (ページ9)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:135,771 hit

9 ページ9

あれから隆二は毎日のようにあの子と会った場所に通っているけど
会えていないみたいでどこか元気がない

「会えてないの？」

隆「うん」

本当はこんなこと聞いたら自分の首を絞めてることになるのに

わかっていても

寂しそうな隆二は放っておけない

「名前とか連絡先は？」

隆「全然。この前も見かけただけで、話しかけてないし」

「はぁ？？？？」

なんなの？この奥手っぷりは…

「今日も行くの？」

隆「いや、今日は…あの日だろ？俺も一緒にいくから」

「覚えてたんだ…」

隆「忘れるわけねぇだろ」

「ありがと」

放課後

ELLYと健二郎に「どこいくの？一緒に行く」と言われたけど
やんわり断って
いつものサクラのある公園へ

大きなサクラの木の下

隆「もうあれから３年か」

「ね…」

途中で買ってきた花を置く

隆「もう誰か来てるね」

「敬浩君達だよ。きっと」

隆「そうだね。きっと」

「咲良…会いたいよ…ごめんね」

隆二はその場で涙を流す私の肩を何も言わずそっと抱いてくれた

咲良はお兄ちゃんの仲間のアキラさんの妹で

私の親友だった

３年前までは…

あの日一緒に帰るハズだったのに

私が学校に忘れ物をして取りに戻ってる間に

兄達を良く思わない人たちが咲良を襲った

咲良は最後まで助けを呼ばず

ここで息を引き取った

「私があの日忘れ物をしなければ…」

隆「Aは悪くないよ
いつも言ってるでしょ？敬浩さん達も」

私が殺したようなもんだ

あれから私は女の子の友達は作らないことにした

私の女友達は咲良だけだよ