First Love ～R～ (ページ7)

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敬≪A今日時間ある？≫

都内で一人暮らしをしてる兄から連絡があった

指定のものを持って兄の暮らす部屋に行く

最近引っ越したという家までナビを頼りに辿り着く

マジで？

ナビが指してる建物を見上げると首が痛くなる高さだった

美容師のハズの兄は

夜の仕事にでも転職したのだろうか？

オーナーが「世界をこの目で見てくる」と店も家も預けられたと聞いてはいたが

予想以上…

美容院のオーナーレベルじゃないだろこれ…

高層マンションを見上げていると、

敬「おい！A！？そんなとこで何突っ立ってんの？」

「ちょ！！ホントにココ？」

敬「は？」

「だ、だってこんなとこ」

敬「まぁ家入れよ…」

兄に促されついていくが、

進めば進むほど

お金持ちしか住めなさそうな高級マンション

部屋に入っても

ひっろ～いリビングに

お部屋が3部屋

「いいな～私もココ住みたい」

敬「お！！一緒に住もうぜ？Aも卒業したら東京住もう！毎日楽しいぞ？
部屋も余ってるし」

「今も十分楽しいけどね」

敬「あ、そっか…こっちきたら隆二に会えなくなるもんな」

「隆二は関係ない！」

敬「何？じゃあほかに好きなやつできた？」

「…」

そう兄は私が隆二を好きなことを知っている
なんかバレバレらしい

敬「もうあきらめたら？
隆二はすっげ～鈍感だからこのままじゃ一生気づかれね～ぞ？

お前さ～顔だけはいんだからもったいね～って」

「何それ…」

敬「俺の職場のヤツでもお前の事結構狙ってるヤツいるよ？」

「なんで私の事知ってんの？」

敬「いや、この前一緒に撮ったじゃん」

もしや、すっぴんでふざけて２人で自撮りしたやつ？

勝手に見せてんじゃね～よ！！バカ兄貴

ボコッ

兄を殴っておいた

敬「いって～～～！昔はあんなにか弱くてかわいかったのに、誰だよこんな暴力女にしたの！！」

「お前だよ」

敬「あ！俺か！！」

テヘッと効果音でもつきそうな顔してこっちを見てくる

さ、帰るか

敬「ちょ！！A待てって！！」

兄を置いてさっさと玄関から出る

ちょうどエレベーターが来てたから急いで乗る

「あ、すみません」

超絶イケメンが乗っていた

いい匂いするし

こんな高級マンションだから芸能人とかかな？

チーン

ロビーに着くと先に降りず「開」ボタンを押して
レディーファーストをしてくれるイケメン

やっぱり品がある人は違うんだな…