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隆「１人で帰るなっていっつも言ってるよな？」
「自分の身ぐらい自分で守れるっていつも言ってるじゃん」
隆「それでも！！！
何かあってからじゃ遅いんだからな？」
「…何それ？敬浩君に言われたから？」
隆「それもあるけど、そういうことじゃねぇだろ？
１人で帰るな！！俺が送っていくから」
隆二は真面目だ
何事にもまっすぐで、情に厚い
頭をやるのは誰もが認めている
だからこそ兄と篤志君が隆二に頭を任せたんだ
隆二はそんな兄達に憧れているから…
私を妹のように守ろうとしてくれるんだよね…
あの時のように
今じゃあそれが辛いのに
私たちの出会いもココ
サクラが満開の時
兄達を良く思わない連中が私を何度も標的にしてきた
中学生だった私はその当時喧嘩もしたことなくて
もう駄目だと思ったとき
『その手離してあげなよ？
男が女の子に手を出すのは感心しないな〜』
涙で滲むその先に学ラン姿が見えた
その人は私の横まできて
『ちょっと目つむってな？』
優しく安心させる声で私に喋りかけた
その時助けてくれたのが中学生の隆二だった
その後兄達に喧嘩の仕方を教えてもらって
今ではその辺の男には負けることはなくなったのに
隆二はあの時の印象のままなのか必要以上に過保護だ
隆二はただ
優しいだけなのだ
親友であり、仲間であり、尊敬する人の妹
これが傍にいる理由
それ以外何もないのに
こんなとき
いつも勘違いしそうになる
隆「ほら！帰ろ！？」
そういってそっと私の手をとった
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作者名：あおのすけ
| 作成日時：2016年1月27日 2時
