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入院生活は
ただ暇だった
相変わらず学校終わりには仲間たちが来てくれて
たわいもない話をしたら帰っていく
最近朝も隆二がやってくる
「ねぇ？そんなにここきて大丈夫？秋奈ちゃん誤解するよ？」
隆「お前はそんなこと気にしなくていいんだよ」
そのひきつった笑顔
笑ってるつもりなの？
「秋奈ちゃん元気？」
隆「あぁ…たぶん。あれから会ってねぇ」
「なんで？」
隆「Aがこんなことなってんのに会えねぇだろ？」
またへたくそな作り笑いでこっちをみる
なにそれ？
「ねぇ？もしかしてこの怪我隆二のせいだと思ってる？
それ完全な勘違いだから！
私は自分から喧嘩売って、たまたまそこにいたのが秋奈ちゃんだっただけだから
隆二は全く関係ない」
隆「…でも、元はといれば俺が一緒に帰ってたらこんなことにならなかった
敬浩さんとも約束してたのに守れなくてごめん」
また
兄との約束ね…
「あのね？前から言ってるけど私は大丈夫だから！
それにこれから一生私の事守れるわけないでしょ？
卒業したら東京の大学いくつもりだし、隆二の近くにはいないの！
私にも大事な人できるかもしれないし、隆二は自分の大事な人だけを守りなよ
私も、秋奈ちゃんも、仲間もみんな守ろうなんて無理なんだから」
隆「え…Aここからいなくなるの？」
兄に誘われたとはいえ、まだ東京の大学にいくことは決めてなかった
隆二と話してて勢い余って急に言ってしまった
でも後にはもう戻れない
私は先にすすむ
ただ逃げているだけかもしれないけど
隆二の望む親友になるよう努力するから
この日
自分の想い
言うなれば遅い私の初恋に
苦い思い出、楽しい思い出と共に鍵をかけた
それからしばらくして隆二と秋奈ちゃんはめでたく付き合うことになった
私は無我夢中に勉強して都内の有名大学に進学が決まった
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作者名：あおのすけ
| 作成日時：2016年1月27日 2時
