黒ノ桃 Ⅳ (ページ31)

今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:56,906 hit

. ページ31

ふと隣を見てみるともうワインが二本空いていた。

「ちょっと、蓮、飲み過ぎだから！」
「パパも、あまり調子に乗らないで」

まだ2人とも余裕そうだけど、このペースでいくと絶対潰れるから止めた。
それからご飯も食べ終えて、パパはお風呂に入りに行って、蓮はママと片付けをしていた。

「ねぇー、俺も手伝う」
「だーめ、大我はキッチン立ち入り禁止だから」
「もう少し待ってろ」

俺だって皿洗いくらい家でもやってるのに。

「はい、終わったよ」
「ん！」
「ふふっ、はいはい」
「もう、こっちが照れちゃうわ」

やっと片付けが終わってリビングへ来た蓮に腕を広げると抱きしめてくれた。
蓮に抱っこされたまま少し眠って、年越しまでテレビを見たり、お蕎麦を蓮と半分こしたりしながら待った。

「蓮、今年はいっぱいお世話になりました、ありがとう」
「ううん、俺の方こそ沢山の幸せをありがとう」

「10、9、8、、、3、2、1」
「「Happy New Year！！」」

「大我、今年もよろしくな」
「こちらこそ、蓮よろしくね」
「チュッ」

俺らは新年始まってすぐ1回目のキスをした。
隣ではママとパパもキスしてて、ちょっと照れ臭くなった。

「お義父さん、お義母さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくな」

蓮とパパとママの話が終わると2人で寝室へ向かった。

「大我、愛してる」
「俺も」

新年最初の夜は抱き合って眠りについた。