黒ノ桃 Ⅳ (ページ14)

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風呂から出てリビングへ行くとソファで頭を揺らし今にも寝そうな大我がいた。

「おい、髪の毛乾かせっていつも言ってるだろー」
「蓮がやってー」

仕方ねぇーなと言いつつ本当は大我の髪を乾かすのが好きだったり。
俺自身は自然乾燥派だから、タオルで適当に拭いて終わり。

「よし、寝よっか」

歯磨きも済ませて2人でベッドへ向かった。

「今日はありがとう、ご飯もとっても美味しかった、ご馳走様。薔薇もペアリングもすっごい嬉しかったよ」
「喜んでもらえてよかった」
「月が綺麗ですねってなかなかキザだね」
「カッコつけたかったんだよ、あんまり思い返すな」
「ふふっ、超カッコよかったよ、れーんくんっ」
「襲うぞ」
「やだ～」

さっきまでの眠気はどこへ行ったのかキャッキャ言ってる大我を抱きしめる。

「大我、これからもずっと大我を幸せにします、だから、俺と一緒に居てくれますか？」
「はいっ！」
「生まれてきてくれてありがとう、世界で一番愛してる」
「何か、プロポーズみたいだね」
「おい、雰囲気ぶち壊すな」
「ふふっ、俺は宇宙一愛してるよ」
「不意打ちはダメだって」

俺の姫は今日も絶好調で可愛い、大我と過ごす時間が一番幸せだ。
愛おしい大我を優しく抱きしめて2人で目を閉じた。
来年も再来年もこの先ずっと一緒に祝おうね。