38話 ページ8
、
緑谷side
たまたま轟くんと一緒に居た為2人で相澤先生に雑用を頼まれた。
プリントを運んでほしいとのこと。
職員室に入ると珍しくテレビがついて居た。
職員、校長先生までテレビに釘付け。
なんだろう、と思ってると轟くんが口を開く。
「…あれ、先生じゃねえか？」
「ん？…あ、ほんとだ…えっ敵連合襲撃ぃ！？」
『キッショ。生理的に無理。お前動物園みたいな匂いすんねん。臭いし帰って』
うわ、スゴイ暴言…
ミッドナイト先生もマイク先生も笑っている。いや、苦笑い…？
「A少年はいつも素直だけど、気に入らない人には凄く悪い意味で素直なんだよ。
緑谷少年も轟少年もこんな事は言われた事ないだろう？」
「は、はい…まあさすがに無いです…ね。」
死柄木弔の声は小さすぎてちょこちょこ聞こえたり聞こえなかったりする。
それでも首を掻き毟って、不機嫌であることは見るからにわかる。というかこれは誰でもイラっとくるだろう。
死柄木が合図を下す。
するとざっと50人の敵が構える。
「…多すぎないか？」
「そういえば…A先生のところって3年生がインターンで研修に行ってるんじゃ…」
先生はファットガムと先輩だと思われる男の人に声をかける。
小さすぎて聞こえない。が、多分一般市民に避難を呼びかけに言ったのだろう。
「…こいつはこんな雑魚の集まりにヘマはしない。」
その相澤先生の言葉通り、A先生の圧勝だった。
今回の敵は人間だった為、刀での戦いだった。
訓練の時に動いてた40本の腕は30本まで減らされてたが、集中攻撃だけでなく別々に意思が宿ったように動き出す。
そして、集中攻撃。
画面越しなのに、鳥肌が止まらない
『…流石だよ。俺のA』
『お前のじゃねーわカス！！！』
ビッと立てらる中指。ヒーローが中指なんか立てていいの…？
そしてまた死柄木はボソボソと話し出す。A先生には聞こえてるっぽいけど…
先生の顔が歪む。と言っても左目しか見えないからわからないけど、凄くびっくりしている…？
急に方向転換して逆方向へ走り出す。
すると死柄木に腕を掴まれた。
よく見ると人差し指は触れて居ない。
「…！まずい！」
オールマイトが冷や汗をかく。
けど、その人差し指は束の間、躊躇なく肌に接触した。
……
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作者名：花苑 x他1人 | 作成日時：2017年9月6日 16時
