55話 ページ32
、
「ふー、」
がちゃん、と鍵を占める。
でも空歩さんにあんなこと言われるなんて思ってなかった。
あんなこと言われる筋合いも無いんやけど。
「…おはよ」
「お、おおおは、よゴザイマス」
そう言うと焦りすぎやろ、と笑われる。
「また俺の服を着とる」
「腰、痛いさけ下履けやんねん」
そりゃ悪かったな、とニマニマ笑われる。くそ…可愛い
とりあえずTシャツは脱いで、タンクトップをきてジャージに着替える。
まあいつものような服。
「ぅ、痛い…」
腰を庇いつつなんとか下も履き終わった。
「昨日は気持ちよさそーに自分から腰振っとったもんな」
その言葉に1発ビンタをかましておいた。
……
「ファットさん、これあげる」
俺が持ってたスペアキー。
「…おん、ありがとうな。」
その顔には綺麗な手形が付いてた。俺は悪ない。
職場が反対方向のため、マンションを出たら別行動。
「じゃあね。頑張ってな」
「Aもな」
頭をサワサワと撫でられた。くそ…今のはきゅん、ってきた。
……
「おはよーございます…」
「A少年！今日は元気がないな！？」
「〜〜！！！そ、そんなことあらへんよ！？」
と背中をぽん、と叩かれる。
その瞬間腰に電流が流れて思わず足がふらつく、
思わず顔が歪むもなんとか耐え凌ぐ。
「…Aくん、腰、痛いの？」
ミッドナイトさんがニヤニヤしながら此方をみてくる。
「へあっ！？な、なん」
「だって来るときずっと腰に手当ててたじゃない。」
……
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作者名：花苑 x他1人 | 作成日時：2017年9月6日 16時
