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番外編*箱の中 ページ23







ドスン!と箱の中に閉じ込められる。





「ぐえ!!」




「うお!」





発目メイちゃんの作った敵の捕獲箱。




試しに1つ事務所に送って貰ったのだけれど、これがまたやばかった。





その箱に触ると、その箱についているセンサーが反応して、その箱の半径1メートル以内の人間を大きかろうが小さかろうが人間なら入るだけ何人でもぎゅうぎゅうに入れてしまう、という。


しかも中に入った人間は個性が一時的に使えなくなる。




そしてファットさんはそれに触ってしまった。



そしてファットさんの隣に座ってた俺も巻き込まれてしまった。




そして、今に至る






「あ〜狭い…あつい…」




あれから約10分。態勢をちょくちょく変えつつも狭いもんは狭い




ていうか顔が近くて心臓が爆発しそ…





「ファットさんがもうちょいちっさかったら…」



「ワシが悪いん!?」




でも不幸中の幸いなのか、風船状態じゃなかったから助かった。



もしこれが脂肪のあるファットさんだったら一体俺はどうなってたんや?



埋もれて窒息死か?笑えねえ〜〜






でも今もギチギチに詰められて窒息しそう。





そう思ってたらファットさんがほっぺたを撫でて来る。




「ん?」



「ちゅーしてええか?」



「え、ちゅ」





う、と言いきるまえに口を塞がれる。




聞いた意味とは。





「ぁ、ん…」




珍しく舌を絡め取られる。




いつもはしつこいくらい唇を噛んできたりするのに。




顔を背けたくても背けられない。




するとジャージの隙間から大きな手が入って来る。




「ふ、ぉあ、!まって!」





ここで!?嘘やろ!?色んな意味で死んでまう!!





いやでも目が合うから顔を横に向けようとすると顎を掴まれて引き戻される。





「ん、ん…」






お腹と脇腹を撫でられてくぐもった声が出る。





「すべすべやな」




細いし女の腹触っとるみたいやわ




その言葉に喜んでいいのか怒ればいいのか





「へ、へんな触り方せんといて」




「へんな触り方って?」





意地悪りいな!!!




そう言うとさわさわとまた上に上がってくる手





「は、あ、だめ、ぅん!」




肋をなぞるように撫でて来る。




「肋浮き出とるやん…もっと太らなあかんで」




「ゃ、んん…は、ぁ…」




やめて、と言う意味を込めてファットさんの服を掴む。





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作者名:花苑 x他1人 | 作成日時:2017年9月6日 16時

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