43話 ページ16
、
名簿に書いてあった個性。
文字だけじゃイマイチピンとこないから初めは少し見せてもらうか…
「よし、全員集まったな。
えーと、俺君らの個性は名簿で見たけど、何がどうなるんか何にもわかんないんで、ちょい見してもらいます。
初めは俺が相手で普通の対人訓練にします。…ええか?」
はい!と返事をするB組。
「あ、ごめん言い忘れてたんやけど俺も個性使うで。対人訓練やからな。でもちゃんと加減はするから安心して!
因みに個性は複製移動です」
個性を言うと聞いたことあるのか少しざわつくも直ぐに静かになった。
…悪いわけじゃない。でもやっぱりA組とは顔付きが違う。
「じゃ、どうせみんなやるし順番は適当に行くで。じゃあ円場くん」
「え、あ、はい」
個性は…空位凝固。
それ以外は何にも書いてない。
説明ぐらい書いてくれてもええやん!?
「すまん拳藤さん!スタート言うてくれへん?」
「わかりました!…じゃ、じゃあよーいスタート!」
その瞬間、俺は見えない壁に閉じ込められる。
ペタペタとその空気を触る。
ほーほー、これが空位凝固…スケスケの透明な箱やな。
…活用性は高い。けど…
俺は個性を使って外から凝固した空気を割る。
複製移動させた腕は速度も握力も全て脳の指令で動くから、握力計なんかでは測れない。
500キロ、と指令を出せば500キロの握力が出せる、ということ。
「なにぼけっとしとるん?
加減はする言うたけど、手を抜くとは言うてないで」
こういうところが、A組とB組の差。
円場くんの腕を捻って地面に押し倒した。
「…終わり。円場くんは緊張感が足らへんな…訓練やからってそんなんやったら戦場でやられてまうで?
次、物間くん」
個性、コピー?
俺の個性もコピー出来るんかな?
「よーい、スタート!」
初めは個性を仕掛けてくるまで待つ。
すると物間くんがポンと肩を叩いてきた。
「…もしかして、触ったらコピー出来るんか」
「察しがいいんだね。先生…いや、ムーブ。」
それだけ言うと物間くんは俺と距離を保つ
すると手がこちらに飛んできた。
……
196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花苑 x他1人 | 作成日時:2017年9月6日 16時