兄に愛さまくって困ってます

レッスン ページ19

最近、兄がやたらと疲れて帰ってくる。

体力には自信があるはずなのに。。。



｢お兄ちゃん！起きてー！

晩御飯にしよー！｣

ゆらゆらと揺らして、ソファに倒れ込んだ兄を起こす。



紫耀｢うー。｣

唸りながらも、体起こして席に着いた。

｢最近どうしたの？

いっつも疲れてて、ソファで寝ちゃうし。。。｣


兄は目を見開いて
紫耀｢疲れてはないよ！！

ただ、ライブの準備が忙しいだけ！｣

両手を胸のあたりでブンブン振りながら
否定する。


少し嬉しそうに話す兄を見て、
去年言っていたことを思い出した。

紫耀“やっぱりさ、
デビューしてライブするのって、Jrの頃とは違っていいよねぇ。”

“え？笑
私は、ライブしたことないからわかんないよ。”

少し笑いながら答えると、


紫耀“そうだった！

ライブはね、
レッスンとか多くなって大変だけど、
始まった瞬間のファンのみんなの嬉しそうな顔を見ると、

頑張ってよかったって思えるんだよ！”


すごくキラキラしながら笑った兄は、私には眩しすぎた。



そんな姿を思い出した私は、

｢ファンのみんなの嬉しそうな顔。今年も見れるといいね。｣


紫耀｢うん！！｣



兄はすごいと思う。

天然で、馬鹿だけど、

歌も上手くて、ダンスもできる。


アイドルとしては、天才だ。




｢よし！沢山食べて、体力付けてね！｣


美味しそうにご飯を頬張る兄はまるでハムスター。。。笑

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