だって、君が好きだから。【場地圭介】【松野千冬】 (ページ7)

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「Aさん、、場地さんはAさんの事が嫌いになって別れたんじゃないですよ」

『、、どういう事ですか、、』

彼、、“ちふゆ”は真実を教えてくれた

圭介が東京卍會という暴走族グループに所属していたこと

彼もまたそのグループに所属していること

圭介は“稀咲鉄太”とかいう人の悪巧みに気がついて東京卍會を抜けたこと

お友達に刺されて重症だったのに無理して“稀咲鉄太”を仕留めようとしたこと

友達をかばって自分自身を傷つけたこと

「場地さんは、、抗争が始まってAさんが巻き込まれないように別れたんです」

『、、そ、、っな、、、圭介、、、』

涙が止まらなかった

私は圭介のこと何も知らなかったんだ

「場地さんが東卍に入ってることを言わなかったのも心配をかけたくなかったからですよ」

私、、最低だ、、、彼女だったのに圭介の思いにも気づいてあげられなかった

泣き崩れる私のそばでちふゆはずっと背中をさすってくれた

ようやく泣き止んだころには辺りはもう薄暗くなってきていてちふゆがバイクで送ってくれた

『、、ごめんなさい、、ありがとう、』

「これくらい、大丈夫っすよ」

別れ際、ちふゆは自分の携帯番号と一通の手紙を渡してくれた

部屋に戻り、手紙を開けると、それは圭介からだった