35話 ページ6
侵入してきた近界民はとりあえず諏訪隊が訓練室に誘い込んだようだ。
忍「城戸司令、しばらく指揮をお願いします。」
城「……いいだろう。」
忍「倉橋、準備はいいか?」
もちろん。
『はい。』
忍田本部長と私は司令室の扉へ向かう。
忍「沢村くん、あとを頼む。」
沢村さんがしっかりと頷く。
沢「はい。忍田本部長。お気をつけて。」
私たちは、訓練室へと駆け出した。
数分後 沢村side
鬼「ええい!2人はまだ着かんのか⁉」
訓練室に閉じ込められた人型近界民は、かなり苛立っている。
諏訪隊の時間稼ぎもいつまでもつかわからないため、鬼怒田さんも、根付さんもヒヤヒヤしている。
根「ここから訓練室までは、廊下やエレベーターをいくつも抜けて行かなくてはなりません。着くにはもう少しかかるでしょう。」
私も正直に言うと、ドキドキしている。忍田本部長……Aちゃん……
城「あの2人がまともに通路を通っていけばな。」
城戸司令……‼
城「やんちゃ小僧どもが……」
人型近界民が訓練室の扉を開ける。
鬼「まずいぞ!人型が出て来よった!」
お願いよ……間に合って……
ドォン‼
根「な、なんです⁉今のは⁉」
爆音と共に訓練室の壁が半分ほど崩れ去った。
煙が晴れたその先には
忍「遅くなってしまい、すまない。」
『ここからは、私たちが相手になります。』
2人がいた‼
根「ま、間に合った……⁉」
鬼「壁をつたって行くとは……なんつうショートカットだ⁉」
城「……」
ふう……良かったわ……
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作者名:☆黒猫☆ | 作成日時:2018年5月26日 11時