31話 ページ2
『なに……あれ……?』
基地のほうが真っ暗だ。
警戒区域には、無数のゲートが開いている。
ここ数日の間、迅さんが基地で私に会うたびギクリとしていた。
『まさか……』
近界民の大規模侵攻……⁉
学校は大騒ぎだ。
ピピピピッ ピピピピッ
ボーダー本部からの緊急メールだ。
古「倉橋さん‼やっぱりここにいた‼」
私がどこにいたかって?中庭さ!
『行こう。出撃命令だ。』
私はスマホを見て、立ち上がった。
奈「……倉橋‼」
なんだろう?
奈「おまえは、これからどこへ向かうんだ?」
『基地に向かいます。そう指示されているので。』
奈「……そうか。……言わなくても分かっていると思うが……くれぐれも、気をつけるんだぞ。」
……?……なんでそんなこと言うんだろう?
奈(三輪に言われたこと、気にしてないといいが……)
……
『奈良坂先輩、ありがとうございます。私は大丈夫です。心配しないでください。』
私はそう言って左腕につけている"海光"にそっと触れた。
奈「じゃあ、おれたちはもう行くから。」
私は頷いた。
そして、2人がいなくなったのを見計らって
『……"海光" 起動……』
"海光"を起動した。
40人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:☆黒猫☆ | 作成日時:2018年5月26日 11時