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「A?どうしたの?私だよ」

『……嫌だ、やめてください…』


震える彼女に胸がしめつけられるように

「A私を覚えていないのかい?…」

嘘だと否定してほしくて、何度も何度も
問いかけた
「貴方は誰ですか?」

あぁ、君は忘れてしまったんだね

見覚えのない傷痕と包帯を見れば彼女がこの四年間どうやって過ごしてきたか検討がついた

「だから君を森さんの側に置くのはいやだったんだ、、、」

初恋の女の子
私の光

あぁ、もう手放したりはしない

『………貴方は私を知ってるの?』
私は嘘をつく

「私は太宰、太宰治、君の恋人だよ」
君を縛り付けるための嘘を

恋人と嘘→←再び



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作者名:いなり | 作成日時:2018年1月2日 22時

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