第三十六話 待っているのは絶望side梨花 ページ38
黒い何かが襲ってくる。
うめき声を上げながら。
苦しい。息をするのもつらい。
死ぬのかな。
枯れ果てた地面を歩いているみたい。
待っているのはやっぱり絶望なのかな…。
「梨花!!!」
ふふ、まふくんのあ幻聴まで聞こえてきちゃったよ。
「梨花!!おいっしっかりしろ。梨花ぁ!!」
まふくん、そんな私のためにやらなくてもいいよ。
どうせ死ぬんだから。
そう思っていると体が浮いた。
「きゃっ!」
つい叫んじゃったけどしっかり声になっていた。
まさか…
目を覚ました。
いきなりまふくんのどアップ!
状況確認…お姫様抱っこされてるし!!
「まふ、くん。よかった。」
「あ、梨花。目、覚めた?」
もう、見ればわかるでしょ?
「うなされてたけど大丈夫?」
あぁ、あれ夢だったんだ。よかった。
「うん、まあね。」
天使何匹ぐらい通っただろう。←
沈黙が続いてて何も話せない。
因みに今、私どこに運ばれてるの?
といったところで先に口を開いたのはまふくんだった。
「こういう雰囲気だから言うけどさ。」
うん。
「この前さらっと受け流されたことをもう一度言うね。」
うん。(そんなことしたっけ?)
「俺、梨花のこと好き。」
ふぁい!?
え、ほんとに?
というか、いつ受け流した?
あ、だいぶ前に受け流したっけ。(第1話参照)
スルーしたもんね。ごめん。
まふくんが黙ってる。
…あ、私も返事しないと。
「私もまふくんのこと―好き。」
まふくん、感情顔に出過ぎ(笑)
可愛いから許すけど。
そういえば、こうイチャイチャしてる間にもちぃちゃんは頑張ってるんだよね。
そういえば、どうやって暁をつぶすんだろ。
ちぃちゃんのことだから精神的?
意外性で物理的かなぁ?←
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真美む目も - あ。見ちゃだめだったっぽいね。 (2017年3月8日 17時) (レス) id: 17d230bb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅色の空&そらうさぎ x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年3月6日 19時