第十四話 もうお嫁に行けない…… side千優 ページ16
「それで、お見合いはいつなんですか？ お祖母様？」
「今日の午後」←
「「えっ？」」
今日の午後？
ナンデ？
「さぁ、わしが千優をクソガキはたぬきを頼むぞ」
「あぁ」
えっちょっ？
これが数時間前の話。
「お名前は？」
「暁 千優と申します。以後、お見知りおきを」
もうこの人と一生会いたくない←
「そちらの方は？」
「高橋 渉です」
「で、貴方は名乗らないのですか？」
「失礼しました。千優さん」
待って、気持ち悪い←
「僕は、千風 徹(センカゼ トオル)です。よろしくお願いします」
「「よろしくお願いしません」」←
「え？ なんで？」
「私は、以後お見知りおきをとしか言っておりませんので、トンネルさんとはよろしくしたくありませんわ」←
フッ！！ ザマァ見ろぉ←←
「トンネル……そんな毒舌の貴方も愛おしい」
「え、キモい」
「結婚しましょう」←
「私には、ちゃんと相手がいますので」
ごめんね、うらたん。巻き込んじゃって。
「……納得がいきません。二人が愛し合ってると言うのを証明できたらいいでしょう」
ふざけんなよ、トンネル野郎。お前をコロしてやろうか。スノーちゃんのアンチと共に←
「無理です」
「お前に言ってない。俺は千優に聞いてるんだ」
なんで一人称「俺」に変わったん？←
しかも、呼び捨てとか普通に嫌なんだけど……
「はぁ……千風さん？ 明日の月は綺麗でしょうね」
「え？ あ、は、はい？」
絶対、意味知らないよね？
ちなみに意味は、コロすらしいよ←
「うらた……渉、寒いですね？」
「その方法で行くのかよ……そうですね」
うらたんはどうやら察してくれたみたい。
いや、でも本当に寒いんですよ。
ちなみに意味は、抱きしめてくださいだって。
ギュッとうらたんに抱きしめられる。
トンネルさんは口をあんぐり開けている。
人生は知ったもの勝ちですよ←
「なっ、キスしたら納得してやろう！」
絶対に納得しないよね？
「絶対に？」
あのーうらたさん、何聞いてるんですか？
「絶対だ。でも、この気持ちはあきらめない。でも認める」
ややこしい……
「千優……マジでごめんなさい」
お祖母様ぁ……いかさんかお兄ちゃんがよかったよぉ
いかさん大好きだし？ お兄ちゃんは血が繋がってるし？
うらたんは、
はぁ……私もうお嫁に行けない。
「ふ、ふん。もう帰っていいぞ！ 僕はあきらめないからな」
「帰る？」
「かえりゅ……帰る」
噛んだ……
もう、いかさぁん！！
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真美む目も - あ。見ちゃだめだったっぽいね。 (2017年3月8日 17時) (
レス) id: 17d230bb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅色の空＆そらうさぎ x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2017年3月6日 19時
