検索窓
今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:8,967 hit

ページ26

その後、小学生を家まで送り届けると、圭がいぶいぶを見ながら言った。


「とりあえず全員私の家来い。駅前だから。そこで体拭いて、Eveは手当な。」

「え?」

「え?じゃねぇ。無理してんのがバレバレなんだよ。足首、捻ってんだろ。」


確かに、さっきからいぶいぶの歩き方には違和感があった。


「やっぱり!!無理しないでって言ってるでしょ!?天月くんEveの荷物持って!Eveは僕の肩貸すから、無理せずに歩く!」

「う……はい…」


Souくんが捲し立て、駅の方へ先に向かっていく。


圭の家は一軒家だった。

とりあえず玄関でタオルを渡される。


ある程度体を拭いたところで、圭はいぶいぶの手当を素早く済ませ、あたしたちに傘を二本渡した。


「使える傘がこれしかねぇから、二人で一本な。Eveはこれ以上無理すんなよ。」

「圭ありがとう!!」

「ごめん…ありがとう。」

「謝るな。お礼もいいから、風邪引く前にさっさと帰れ。」


そう言ってあたしたちを追い出す。


ガチャンッ、と閉じられた玄関を見て、Eveは呟く。


「圭、怒らせちゃったかな………」

「大丈夫だよ、圭は理不尽に怒る奴じゃないから。」


そう言ってツッキーが励ますも、いぶいぶは暗い顔のまま。


そういえば、さっき圭がいぶいぶに向かって叫んだ時、圭は何かに怯えているような表情をしていた。


そして雨の音で聞こえなかったけど最後に何かを呟いた。


あれは、何だったのだろうか。

目が嫌い→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 学パロ , Eve
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふゆち | 作成日時:2021年3月27日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。