全日本男子達のコイワズライ【*Short story】

episode 6 【西田有志】 ページ8

石川「フゥ〜熱いねっ」




『すみません。これお代です！


今日はありがとうございました。またご飯行ってください！！


お先に失礼します。お疲れ様です。』


はやく、はやく



店から出てすぐに電話をかける。




r r r r r ...


頼む、出て…




「もしも〜し〜？」



『今どこ？迎えにいく』


「え〜？どこでしょーっか」



電話の向こうでガヤガヤした声が聞こえる

「あっ、ちょ…電話っとらな…」



すぐさま違う人の声が耳に入る。



「もしもし？すいません俺、A先輩の後輩です。


〇〇ってところの店です。彼氏さんですよね？


お店で待ってます！

…ちょA先輩！


寝ないでください〜〜！！」



誰だこの人。


わかってる。



わざわざ電話代わって場所を教えてくれるのもわかってる。



けど、

嫉妬でどうにかなりそうなんだ。



俺だって20歳だったら一緒にお酒だって飲めるのに、、、こういう時に歳の差を嫌でも感じる。




『すみません、ありがとうございます。


すぐ行きます」




.




『あ、』

彼女はすやすや呑気に眠っている。



後輩「すみません、A先輩お願いします。


彼氏さんですか？かっこいいですね。


ずっと彼氏さんのこと話してました。


怒らないでやってください。」



『すみません。後は任せてください。


ここまでありがとうございました。』


後輩「じゃあ俺はこれで…」


そういうと、彼は去っていった。




『Aさん起きてください。歩けますか？』


「ゆーじ？？…会いたかったぁ」


ほんと、この人は…



俺の心配なんか全くわからないくせに…

気持ちばっかりかき乱してくる。



『帰りますよ！』


「だっこ〜！だっこして〜」


そういって彼女は俺に腕を伸ばした。

『分かりました。今回だけですからね？』



そう言って背中に彼女を乗せた。

え？軽っ。ちゃんと食べてんの？


そのあともぶーぶー言っている彼女をおんぶして帰った。



.

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