全日本男子達のコイワズライ【*Short story】

episode 34 【小野寺太志】® ページ36

歩いて数分、ホテルへ到着。


柳田『じゃあな太志。


お先にーお疲れ様でした。』


ニヤニヤしながら3階で降りる柳田くん。


なんなんだ一体。


エレベーターに残るたいしくんと私。


『はぁ〜Aちゃん不足〜』


と言いつつ抱きしめるのやめていただけないだろうか？


ここエレベーターだぞ？


知らない人が入ってきたらどうするんだ。


まあ３〜５階は借りてるから大丈夫だと思うけど。


とか思いながら拒めない私も私だ。



「もーすぐで着くから離れて。」


『はーい』


満足できたのかすぐに離してくれた。


部屋の前で立ち止まってもらったキーカードを見る。


「？？？」


『どうしたの？』


どうして私たちの部屋は隣なんだ。


柳田キャプテン？？？？


『おれは知ってたよ(*´ー｀*)』


なぬ？


『今日の朝マサさんが教えてくれた〜』


だから降りる時ニヤニヤしてたのか！


キャプテン…覚えてろよ。



「じゃ、また明日ね。」

たいしくんに声をかける


『やだーあとで部屋いく』



「もーちょっとだけだからね！」


なんだかんだ許してしまう私。



部屋に入り荷物を軽く片付ける。


寝ちゃう前にお風呂済ませとこ…


シャワーを浴び部屋着に着替える。



コンコン


たいしくんかな？


扉を開ける。


『ナイスタイミング？』


お風呂上がりの私を見て言う


「ふふ。さすが」



べっどおおおー！と言いながらダイブするたいしくんはやっぱりかわいい。(笑)


隣に座り

なんとなくたいしくんの手を見つめる。


「たいしくん手おおきいね。ほら」


『そう？』



私の手とたいしくんの手を合わせる。



「関節1個分くらい違う。」


太さもたいしくんの方ががっしりしている。



『おれも男だからねぇ。』



この手でいつも触れられてるんだ…って思うと


うわあああなんか恥ずかしくなってきたああああ


「いっ、いつもバレーお疲れ様だね！


この手が世界で活躍しているのかー！」


『なに意味わかんないこと言ってんの(笑)

ちょっと携帯みてい？』


「うん！」


携帯を触るたいしくんを寝転びながら見つめていると…


「…すぅ」



手を握りながらすやすやと規則正しく呼吸を繰り返す彼女の姿。



『え？もう寝たの？』



たいしくんといると安心するんです。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿


小野寺太志×幼なじみ

ユークレースさんのリクエストでした。
けっこうほのぼの系なんですけど、お楽しみいただけたら幸いです！

episode 35【西田有志】®→←episode 33 【小野寺太志】®

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す