全日本男子達のコイワズライ【*Short story】

episode 1 【小野寺太志】 ページ2

笑ったら顔がクシャッてなるところ、人一倍努力してるところ、家に帰ったら甘えん坊になるところ、全部全部すきなんだなあ

ガチャ

『ただいまぁ〜』

小野寺くんだ！

連日試合で久しぶりのオフで帰ってきた小野寺くん！会いたかった！

「おかえり！ちょうど今録画してたワールドカップみてたところ！」

『え、ほんと？なんか恥ずかしいんだけど…」

そういいながら私の隣に座る小野寺くん。

実況「石川決めたアアァァァァ！バックアタック！！…」

「石川くんやるねえスパイクすごいなあ！」

『そうだね〜』

相槌を打つ小野寺くん。

不意に思った、小野寺くんの優しい声好きだなぁって。

実況「この状況で柳田インです！！」


「柳田くんのサービスエース！はや！かっこよすぎる〜」

『うん…』

『…ねえ、俺のことは褒めてくれないの？』

あ、やばい。

小野寺くんの右手がしっかり私の左手に重なってる。

ｷﾞｭｯ


「小野寺くんが1番だよ。確かに石川くんや柳田くんもすごいけど、テレビを見てて目で追いかけちゃうのはやっぱり小野寺くんなんだよ。」

小野寺くんの目を見ながらしっかりと伝える


急に強く小野寺くんに腕を引かれる

「…っ！」


鍛えてるからか、がっしりとした体。

試合終わりの少しの汗の匂いとその中にある小野寺くんの匂いで胸の鼓動が早くなった。

『A…ごめんね。ありがとう。今日の試合不調で少し不安になっちゃって…』

「小野寺くん…すきだよ」

頭を上げると小野寺くんの顔はますます赤くなっていった。

こう言う自然体なところ
「かわいいなぁ」


あ、声に出ちゃった…

『え…？』

『かわいいって言わないで…』

ちょっとむすっとした小野寺くん。

そうゆうところが可愛いんだって、もう。

『Aの方がかわいいから。寝起きの顔も愛おしいし、笑顔が可愛いとこ、伏し目の時、睫毛長すぎだし、薄い唇も可愛いし、身長高いの気にしてるけど俺からしたら全然だし、とにかくAのこと全部すき』

「え…！？あ、」

ぶわああ

今度は私が赤面してしまった


すると

だんだんと小野寺くんの顔が近づいてきて…


キスされた。


「ンッ…」

『すきだよ、これからもずっと俺の隣にいてね？」









((「当たり前だからー！！ばか！」))
((『ふふっ、早くデートしようね』))




小野寺太志×嫉妬

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