全日本男子達のコイワズライ【*Short story】

episode 31 【西田有志】® ページ33

『結構濡れましたね…』



タオルで体を拭きながら答える。


「天気予報晴れだった気がするんだけどなあ」



『すいません！多分俺雨男なんです…！』



「え？ほんと？(笑)うそでしょー」







『…』


「…。」



互いに無言が続く。




先に口を開いたのは向こうで。




『やらしい意味ないってさっき言ったんですけど、


…あの…ハグだけ…してもいいですか…？』




「え！？だ、だめ！！」



『ェッ…』



しゅんとする西田くん。


またしても犬化西田有志。

お耳が垂れてるように見えるよ


「あ、ちが、ちょっとびっくりして…」




そりゃ私だって…西田くんに触れたい…けど…



恥ずかしさの方が勝つ



「は、恥ずかしい…」



『じゃあAさんからきてよ


なら恥ずかしくないでしょ？』



「〜〜っ！！」



や、やるしかないよね…



「西田くんはそこに座っててください…」



あぐらをかいて座る西田くんのそばに


膝立ちで腕を回す。



『……』



恥ずかしくて死にそう





刹那



腕を引っ張られる。


「わっ…！」



そして西田くんが後ろに倒れて、



上に乗っかるような体制に。


目の前には西田くんの胸板



そのまま力強く抱きしめられる。



『もっと…触れたい…



　 ダメ？』



耳元でちょっと掠れた声で言われて


下から顔を覗かれる。



「ぁっ…」






わ、わ、わ、


顔が熱い


もうキャパオーバーだ



「西田くん…もうむり…」



『可愛い…もっと顔見せて？』



「…え！？」


そう言うと再び起き上がって



西田くんのあぐらの真ん中に座わっているような体制で西田くんと向かい合っている。




頬を優しく触られる


「…っ」



吐息が漏れる




『…ねぇ…キスしていい？』




わたしにはわかる。


「だめっていってもするんでしょ？」



そう言うと西田くんは笑って



『正解』




顔との距離が零になった時



リップ音が鳴った。






((『あーかわいかったなぁ』))
((「わたしはもう限界です！！」))
((『もっかいキスしてい？』))
((「絶対だめっ！！！」))
((『このツンデレ〜』))


＿＿＿＿＿＿＿＿＿



黛夕那(#・∀・#)さんリクエスト(®と書いています)
で西田有志(犬系彼氏)×猫系彼女でした。


書いてたらもっとイチャイチャさせちゃえ！となり甘々仕様になってしまいました(笑)

犬系書けてるか不安なんですけど楽しんでいただけたら幸いです。(*´ー｀*)

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