全日本男子達のコイワズライ【*Short story】

episode 28 【柳田将洋】 ページ30

『ばれた？(笑)』



『うわーやっばい』そう言って顔を手のひらで隠しながら上を向いて、笑う柳田くん。



「他の人の目はごまかせても私の目はむりだからね？」



手際よくテーピングを巻き終える。



「はいっ、完了。とりあえず明日に響かないように気をつけてね、試合あるんだから。」



『俺のこと心配してんの…？』


「まあ、プリンスオブバレーボールだからね〜」



席を立とうとすると…



『まって、。』



「わっ…」




近づく顔。


ぶつかり合う視線


聞こえるリップ音





え？






『俺、好きになっちゃった』



「は…？？？」




((『俺と付き合ってよ』))
((「…次の試合勝ったらいいよ…」))
((『…マジ？っしゃ本気出すわ』))
((「あーやっぱなし」))
((『いやもう決定事項だから』))



次の日もストレート勝ちで収めましたとさ
(実際と内容変更してます)



『よろしくね俺の彼女さん？』



「あーなんでこんなやつ好きになっちゃったんだろ。」


『うるせー、俺、めちゃくちゃ惚れさせる自信あるから覚悟しとけよ？』



「はいはい。わかりました〜」



ばか。好きじゃなかったら付き合ってないっつーの。


この天然ハゲたらしやろうめ。


「マサさんのこと結構好きですからね〜」



『ばっか！？いきなりやめろよ！』



ふふ。こんな焦った顔みれるのはわたしだけの特権だよね。



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柳田くんにぐいぐいこられたい人生でしたｱｰﾒﾝ

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