1話 ページ2
「ねぇ聞いてよA！彼氏がさぁ！」
「彼氏がどーしたって？」
昼休み、私の前で彼氏の愚痴を吐いているのは幼馴染み、夜凪華だ
「彼氏が、デートのときもゲームしかしないの！ありえなくない！？」
「うーん、それは嫌だね」
「でしょ！？」
「それで？」
すると華は凄く悲しそうな今にも泣きそうな顔をして
「かまってよ！って言ったらさ」
「うん」
「重いって言われた」
「……そっか、謝れば？って言いたいところだけど華は、悪くないもんね」
「…って早くしなきゃ！次移動教室だよ！」
「あ、そうだった先行ってていいよ」
「わかった！」
と言うと華はまるで光のような速さで消えた
キーンコーンカーンコーン
「(うわ、完全に遅刻だー。間に合わないし歩こ)」
ｺﾛﾝｯ
ん？なんか落ちた？
「…塩…キャラメル？」
あの背の高い男の子かな？
「君、これ落としたよ」
なんかめっちゃ見られてる…？
「ありがとございます」
「いえ」
「えと、名前は？」
「あ、一ノ瀬Aだよ」
「あぁ、あの」
「ん？どの？」
「いや、ではまた先輩」
「うん」
って急がなきゃ
「遅れました」
「遅れた理由は？」
「トイレに行っていました、」
嘘だけど
「そうか、座れ」
「はい」
〜授業終了〜
「これで授業終わります」
「「「「「「「終わります」」」」」」」
「ふぅ！今日の数学むずかったねA」
「うん、そうだね華」
「一ノ瀬来い」
「はーい」
「このプリント職員室まで」
「はーい」
うっ、思ってたより重い…
「えと、職員室職員室…」
「キャー及川さぁん♡」
「かっこいい！！」
「あのこれ！もらってください！」
「ありがとね」
「きゃー♡」
あの人…確か及川さん？この前華が目キラッキラにしながら言ってた
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「あ、君！」
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作者名：またや | 作成日時：2023年12月2日 23時
