ふたりのせかい･Lily ページ3
Mさんリクエスト作品
朝ごはんを用意して
天気予報をチェックして
気持ちよさそうに眠るリリーさんを起こしにベッドに戻る
「リリーさん、ご飯できたよ」
微かに目を開けて私の顔を見ると
『また作ってくれたん』
「飽きるまで作るよ｣
その会話が嬉しかったのか
私まで布団の中に引きづりこまれる
くすぐられたりくすぐったり
この時間だけはただ二人の世界
「今日夕方ぐらいから雨降るらしいから、傘持っててね」
玄関で靴を履くリリーさんに伝えると
『今日は早く帰って来れると思うし、折りたたみにするわ』
と言うので家には私のしかない花柄の折り畳み傘を出して渡した
その日の夕方頃、リリーさんは帰ってくる気配はなく雨は強くなっていくばかり
急いで仕舞った洗濯物を畳みながら待つと
ガチャ、と扉が開く音がして迎えに行くと
リリーさんは怒られた子犬みたいな顔して
びちょ濡れで玄関にたっていた
焦ってタオルを持ってきてお風呂に行ける程度まで拭く
「傘ささなかったの？？？なんでこんなに濡れてるの？？？」
『外、風強くて、Aの傘壊れるかもしれんと思ったら使えんかった』
「そんなのよかったのに」
『そういうとも思ってた』
「じゃあ使ってよ〜…風邪ひいちゃうよ、、お風呂も湧いてるし、早く入ってきな｣
寄りかかるようにリリーさんの腕は私の脇下から背中に回って顔は肩の中に沈み込む
『Aは？』
「ご飯あっためて待っとくよ？」
『いや、一緒に入らんの？』
「入りたいの？」
『ん、入りたい』
珍しく素直に希望を伝えてくるリリーさんに押されて私も入ることに
湯船に入っても水面をただ見つめるリリーさん
「やな事あった？」
『なんもないよ』
「…そっか」
私には話してくれないんだなって
私には話せないんだなって少し落ち込んで
お風呂の空気は地獄と化した
『ごめん、話す』
「いいよ無理しないで」
『やっぱ聞いて欲しいから話したい、良い？』
「…いいよ」
スケジュールが詰め詰めの中
慣れない人と慣れない場所ばかりの新しい仕事
少しの合間を縫って家に帰ってきて私に構う時間
どう考えてもいっぱいいっぱい、どうしても思う結果にはならなかったようで
どうにか立ち直ろうとしていたところ
外に出て雨が降っているのを見て私に渡された傘を見て私のことを思い出して傘もささずに走って帰ってきてしまったらしい
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アヤ(プロフ) - 友保さんのお話、ありがとうございます！ (2月12日 22時) (
レス) id: 63cec04805 (このIDを非表示/違反報告)
なた(プロフ) - ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2月8日 9時) (レス) id: d40d11902c (このIDを非表示/違反報告)
uirusu-0(プロフ) - なたさん» ありがとうございます！少し不安だったので嬉しいです！！私としたことが！！すぐに変更させていただきます！ (2月8日 9時) (レス) id: d5cf02e88c (このIDを非表示/違反報告)
なた(プロフ) - 初めまして！お話読ませていただきました！本当に友保さんのお話需要しかないので今後も楽しみにしてます🥰しゅんぺいの字なんですが、可能なら隼平に変えていただけると幸いです！よろしくお願いいたします！ (2月6日 9時) (レス) @page14 id: d40d11902c (このIDを非表示/違反報告)
uirusu-0(プロフ) - Mさん» ありがとうございます！お時間かかりますが書かせていただきます！ (2022年1月4日 23時) (レス) id: d5cf02e88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菌保持者 | 作成日時：2021年11月25日 1時
