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いつもは余裕を持って家を出るはずがたみ無駄にセットに時間がかかって集合時間ギリギリになってしまった
｢A、｣
『将企くん、』
｢ごめん、待たせた？｣
『うぅん、いつもが早かったんだよ。やっと勝てた』
無邪気に笑うAに過去の記憶がぐわっと戻ってくる
『また飲んでたんでしょ』
｢まぁみたいなもん｣
｢どっかはいる？｣
『そうだね、どこがいいかなぁ』
｢なんか食べたいもんある？｣
『じゃあお寿司の気分です！！』
｢じゃあってなんや｣
『ね！行こ！』
この間会った時の大人っぽさが嘘みたいに昔のように無邪気なAに気が緩む
Aの希望と俺の希望で個室のあるお寿司屋さんへ
『美味し〜…！！』
また昔と同じ顔で幸せそうにもぐもぐするA
聞きたいこといっぱいあるのに言い出せない
『…何から聞きたい？』
少しトーンの落ちた声にハッとする
『私が黙って将企くんから逃げたことか』
『昨日抱えてた子は誰の子のか、とか』
｢まぁ、気になりはするけど話したくないこともあるやろ｣
『え〜せっかく来たのにそんなこと言うん？』
『話すよ、せっかくだし』
それからの俺はどんな顔してただろうか
絶望でいっぱいだったのか、それとも少し安心したのか
Aの子は、俺の子でもあって
妊娠発覚当時、もちろんA1人じゃ頭の中真っ白で、それでもAは俺に言わないことを選んだ
『女の子に責任感が強い将企くんは妊娠した私なんかにはもっと優しくなっちゃうし、きっと結婚だってしてくれちゃいそうだったから』
『もちろん妊娠がきっかけで結婚なんてよくある話だとは思うけど私は将企くんが自ら望んでない結婚なんて私が嫌だった』
『でも将企くんには私の説得じゃ勝てないし、結局逃げちゃったの』
Aは、妊娠した事がわかっても、俺の子だとわかっても俺に執着することなく、自分で離れた
｢俺と結婚するの、嫌やった？｣
俺の必死に選んだ言葉は少し無神経だったと思う
Aはいつもの顔から悲しそうな顔をして
顔を横に振って、下を向いた
｢ほんまに、嫌やない？｣
こんなことを言うのも意地が悪いと思う
でも、もうこんな所で離すつもりはもうない
今にも泣きそうなAに少し期待をしてしまう
俺と居るのは嫌じゃないのかもしれない
また料理してくれたり、一緒に過ごせるかもしれない
｢A、もう俺に、なんとも思っとらん…？｣
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uirusu-0(プロフ) - 睡魔さん» 黒詞まで…！ありがとうございます！続けようかなと考えてます！ぜひ続きも呼んでいただければ嬉しいです🙏✨ (2021年11月20日 1時) (
レス) id: d5cf02e88c (このIDを非表示/違反報告)
睡魔 - 黒詞も白詞も両方楽しんで読ませていただいていました！もし続編も書いてくださるならとっても嬉しいです、、！！ (2021年11月19日 3時) (レス) id: 319c338f27 (このIDを非表示/違反報告)
uirusu-0(プロフ) - リクエスト沢山ありがとうございます！少しづつ載せていこうと思います！良ければ読んでいただけたら嬉しいです (2021年6月22日 23時) (レス) id: d5cf02e88c (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - はじめまして。いつもお話読ませていただいてます。リクエストなんですが、嫉妬するとすぐに殴ったりするけどそのあとには優しいみたいなリリーさんみたいです！お忙しいとは思いますがよろしくお願いします！ (2021年6月3日 22時) (レス) id: ef921d6dd3 (このIDを非表示/違反報告)
しおり - リクエストです！年下彼女に甘々なリリーさんみたいです！ (2021年5月23日 1時) (レス) id: a3292cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菌保持者 | 作成日時：2021年4月24日 8時
