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妹の携帯画面には調べて出てきたであろう見取り図2人の宣材写真
｢こっちの落ち着いた方の人が来てる｣
リリーさんの方を指さす
｢ホントに言ってる？｣
｢私らも嘘だと思ってるよ｣
｢まって、髪だけでも整えるから、ちょっと、まって｣
｢…手伝う、お母さんさっきの人に待たせる説明してきて｣
ただ本当に結ぶくらいの気持ちが、妹の手伝いによって可愛らしく仕上げてくれた
｢お姉ちゃん、あのお兄さんのこと好きなんでしょ｣
｢…ちがうよ｣
｢お姉ちゃんは嘘が下手だからすぐバレる、お姉ちゃんどうでもいい人が来て髪なんか整えないでしょ｣
｢…見抜かれたかぁ」
｢わかりやすいんだって、お母さん呼んでくるね｣
｢あ、その｣
｢分かってるって、2人で話せる時間作れるようにまたあとで来るから｣
｢ごめん、これもそれもありがとう、｣
｢謝る必要ないよ、どういたしまして｣
まだ理解していないの母と引連れていく妹の声に気が抜けてつい笑ってしまう中、コンコン、と扉が鳴る
返事をすると開いた扉からは不満そうで寂しそうで少し嬉しそうなリリーさんが居て
絞り出した言葉は
｢忙しいのに、ありがとう｣
『今日は一日休み、これ劇場の皆からとファンから』
紙袋いっぱいの手紙やらプレゼントやら寄せ書きやら
｢すごい量だ、、いっぱい貰った｣
｢渡しに来てくれてありがとう、大事に読むね｣
『おん、みんな待ってるからな』
その言葉で、頭がぐわっと熱くなる
帰りたい、こんな私を認めてくれた皆が居るところに
『A』
申し訳なさそうに口を開く彼
｢1人になる事は自分で選んだの。ごめんね｣
『違う、Aが1人になることを選ぶほどやっぱ俺頼りなかったんかなって、ごめん』
泣きそうな顔させちゃったなぁ
こんな顔一生見れなかったかもしれないから、ちょっとだけ特別な気持ちになった
でも彼が頼りなかったことなんて1度もなくて
むしろそう思わせてしまった自分が嫌になる
｢頼りなかったことなんて一度もないよ」
『そうだったなら、、よかった』
泣き始めた彼を初めて見て
無理をさせてしまっていると気づいた
自分は弱った時抱きしめてもらって支えて貰って、今は自分が彼を泣かせているなんて
泣き続ける彼の頭を撫でると
嬉しそうにふわっと笑って腕を広げ
私も腕を広げて
胸に飛び込んでくる彼
この物語の続きは彼と共に過ごしたい
あと半年だとしても、もっと生きれたとしても、あと1日だとしても。彼と一緒に。
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uirusu-0(プロフ) - 睡魔さん» 黒詞まで…！ありがとうございます！続けようかなと考えてます！ぜひ続きも呼んでいただければ嬉しいです🙏✨ (2021年11月20日 1時) (
レス) id: d5cf02e88c (このIDを非表示/違反報告)
睡魔 - 黒詞も白詞も両方楽しんで読ませていただいていました！もし続編も書いてくださるならとっても嬉しいです、、！！ (2021年11月19日 3時) (レス) id: 319c338f27 (このIDを非表示/違反報告)
uirusu-0(プロフ) - リクエスト沢山ありがとうございます！少しづつ載せていこうと思います！良ければ読んでいただけたら嬉しいです (2021年6月22日 23時) (レス) id: d5cf02e88c (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - はじめまして。いつもお話読ませていただいてます。リクエストなんですが、嫉妬するとすぐに殴ったりするけどそのあとには優しいみたいなリリーさんみたいです！お忙しいとは思いますがよろしくお願いします！ (2021年6月3日 22時) (レス) id: ef921d6dd3 (このIDを非表示/違反報告)
しおり - リクエストです！年下彼女に甘々なリリーさんみたいです！ (2021年5月23日 1時) (レス) id: a3292cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菌保持者 | 作成日時：2021年4月24日 8時
