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｢リリーさん、さっきの人とご飯行くかもしれんのやろ｣
と相方が言う
ちなみにリリーさんのことを好きな事は言ってない。驚いたけど私は顔に出やすいしバレとるかぁ…ってすぐに理解は追いついた
｢まぁ、リリーさんが行きたいならいいんやないの？｣
なんて在り来りな逃げる言葉しか出てこなくて目線を携帯に逃がす
｢見取り図さん、東京行くかもしれないんやろ｣
｢Aが相手の気持ち最優先するのは知っとるしええ所やと思うけど、私はAに幸せになって欲しいんよ｣
いつも私を思ってくれてる相方は
《Aに幸せになって欲しい》
が口癖になり始めてる
｢…何回も誘ってもらえてるしまた誘ってくれるって言ってくれてるし、欲ばるもんでもないでしょ、｣
｢でもそれじゃあAの気持ちは…｣
相方が自分を想って言ってくれる言葉を遮って言う
｢ええんよ。リリーさんが幸せならそれで私は幸せだし、私の気持ちなんてあってないようなもんなんやから｣
そんな…と悔しそうな顔で今にも泣きそうな相方にありがとう。と伝えると出番の時間になった様でスタッフさんに呼ばれて私たちのテレビデビューは何とか成功(?)した
それでもリリーさんの心に少しでも残りたいのは悲しいほど変わらず、見取り図の出番は袖から見学させてもらった
｢またそんな真剣になって見とって、疲れるで｣
見取り図の漫才は何度も見てるし目線は何度もリリーさんに集中する
そんな私にすぐに気づくリリーさん
｢大好きなので何度見ても疲れません｣
｢そうか、そんなら嬉しいわ｣
｢そういえば、俺ら東京行くことなった｣
頭に鈍器で殴られたように衝撃が走る
少し前から噂されていたことだけど、本人の口から事実として聞くとやっぱり衝撃だった
もちろん喜ばしいことだし否定する理由もひとつもない。
だけど、ただ私の気持ちが寂しい寂しいとうるさくなる
｢ついにですかー、寂しくなりますね、、｣
必死に普通を装ってテンプレのような返事
｢そんなに寂しそうな顔せんでも帰ってくるから｣
やっぱり顔に出てたか。この気持ちを持ち続けるのも限界を感じてる
結局女の子とご飯に行ったのかも分からないまま見取り図の上京日に
みんなから預かったプレゼントや応援グッズが入った大きな紙袋を持って見取り図さんを送りに行く。皆いわく、『見取り図に1番可愛がられてるから』らしい。みんなも来ればいいのに
先に着いた駅でリリーさん、盛山さんが来るであろう方向を見つめ待った
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uirusu-0(プロフ) - Shadyさん» はじめまして！そんな…！ありがとうございます！｢すきなところ｣は人によって受け取り方が違うと思っていたので気に入って頂けて嬉しいです…！リクエスト承りました！次の短編集で書かせていただきますので良ければぜひそちらで！ありがとうございます！ (2021年4月24日 2時) (
レス) id: d5cf02e88c (このIDを非表示/違反報告)
Shady - はじめまして！いつも更新楽しみにしています！特にお気に入りのお話は「すきなところ」です！リクエストお願いしたいのですが、夢主が不良達に絡まれてるのをボロボロになりながらもリリーさんが庇って守ってくれるというお話が読んでみたいです！ (2021年4月23日 0時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菌保持者 | 作成日時：2021年2月20日 0時
