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将企｢あぁ、あれか。今度また来る予定やから返しとくわ｣
｢そういえばこれ、鍵。次いつ来るか一々予定決めんでもええやろ？勝手に出入りしてええよ｣
意外と素っ気なく帰ってくる返事と予想外の行動に驚いて言葉が詰まる
『え、鍵なんて、どうしたん、ピンの子には、なんて言うん？？』
将企｢いや、鍵はそろそろAにも渡しとかなあかんかなって思ってんけど｣
『私が？持ってていいの？』
将企｢うん、まぁ持ってた方がいいやろ｣
｢ピンの子には、普通に返すよ｣
『普通に、？』
洗面所にピンを置いていくような女が普通に受け取るとは思えないし、隙を指摘したのに全く動じない事にも何か少し変な違和感を感じた
『え、どういうこと？待って？』
将企｢え？さっきからなんだと思ってるん？｣
『ピンは？』
『鍵は、なんで？え？』
将企｢っは、！そういうことか！｣
笑い出す将企さんに全く理解が追いつかない、頭にハテナが浮かんだ状態の私に笑い終わった将企さんが話し始めた
将企｢ピンは姪っ子の。こないだ妹と泊まりに来てん。部屋が狭いとか引っ越せとか文句言いながら｣
｢鍵は、｣
『ピン、めいっこ、はぁー、、』
噛み合わない会話の謎と詰まっていた息が解放されて脱力する私に追い打ちをかける将企さん
将企｢カギは、そろそろAも俺の家出入りできた方が楽やと思って、なんていうかその、｣
『…？』
将企｢家に、Aがおってくれたらな。と思ったから。｣
私が家に着くまで考えていた結末とは全く違う言葉と展開に驚きと嬉しさで目から涙が溢れ出す
将企｢待て待て待て、なんで泣くん？？｣
『だって、ピンは、ほかの女の、マーキングだと思ったし、鍵、なんて、渡されると、、』
将企｢あー、、もうわかったから泣くな、な？｣
｢Aの事好きになってから1度も女の子は家にあげとらんし、｣
『そんなこと聞いてないしー！！言われてないしー！！もうー、！』
将企｢それはごめんって｣
『じゃあこれからずっと将企さんの家に居座ります！、服も将企さんちに戻す、！』
将企｢ええよ、じゃあ持って帰るな｣
『え、ほんまにええの？漫才師さんツッこまないんですか？』
将企｢あいにく俺はボケなので｣
何度も何度もこの人のせいで、この人のおかげで泣いていたけど
もう泣くことはなくなるように。
守ってもらおう。
この手の中にある鍵を託されたように
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uirusu-0(プロフ) - Shadyさん» はじめまして！そんな…！ありがとうございます！｢すきなところ｣は人によって受け取り方が違うと思っていたので気に入って頂けて嬉しいです…！リクエスト承りました！次の短編集で書かせていただきますので良ければぜひそちらで！ありがとうございます！ (2021年4月24日 2時) (
レス) id: d5cf02e88c (このIDを非表示/違反報告)
Shady - はじめまして！いつも更新楽しみにしています！特にお気に入りのお話は「すきなところ」です！リクエストお願いしたいのですが、夢主が不良達に絡まれてるのをボロボロになりながらもリリーさんが庇って守ってくれるというお話が読んでみたいです！ (2021年4月23日 0時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菌保持者 | 作成日時：2021年2月20日 0時
