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あっという間に家に着いてしまった
｢家、ここなので。わざわざありがとうございます。｣
『別にこれくらいええって』
《今度…》
と言葉を伝えようとしたがもうこの絵は私の元に来るし将企さんと関わることは無くなる事を思い出した。何を勘違いしていたんだろうか？
『もうこいつがいなくなったらAと会うことも無くなるな』
｢…たしかにそうですね｣
｢この子、本当にうち来ていいんですか？｣
『こいつ？あぁ、別にええよ』
｢…そっかぁ｣
『なに、俺と会えなくなるの寂しいん？』
｢寂しいというか、なんか今までのがこれからは無くなるんだな〜って｣
『それを寂しがってるって言うんやろ』
｢え〜…｣
『じゃあしゃあないな！Aの為にまだ居てあげるわ』
｢え？｣
『Aが寂しいまだ帰らんでほしいっていうからまだ一緒にいてやろって言うてんねん』
｢そんなこと言った記憶…？？？｣
『俺には聞こえた』
うんうん、と頷く将企さんはまるで子供みたいで
｢じゃあ、少しちらかってますけど寄っていきますか？｣
『ええの？』
｢そのつもりにしか見えない行動と言動ですけど｣
『おじゃましまーす！ 』
｢まっ、！！まってくださいー！｣
待ってましたと言わんばかりに部屋に入ろうとする将企さんを止めて部屋を片付けに先に部屋に入って急いで片付ける
とはいえ初めて家に人を入れることになり焦ってちらかった部屋をおおよそ片付けて、
奥にある片付けられないほどちらかった部屋のドアを固く閉じた
本当にまだいるのかな…ぐらいの気持ちでドアを開けるとドアの横に寄りかかる将企さんは携帯を見ながら少し暗い顔をしてた
｢……帰りますか？｣
と声をかけるとハッと顔を上げて
『…入れてくれるんちゃうん？』
｢そのつもりでしたけどなんか訳ありかな〜と｣
『…そんなんちゃうよ』
｢まぁどっちでも私には関係ないことなので隠さなくても大丈夫ですよ｣
『なんか、今日Aトゲあるな』
｢帰りますか？｣
『嘘やって、まってまって』
珍しく私の流れに流されてる将企さんが可愛く見えたような気がした
絵の位置は作者と決めたかったし私には少し好都合なところもあった
将企さんと今日から家に来る子の飾る位置を決めてお互い何も言わずにお酒を開けてリビングのソファーに横並びで映画を見た
映画が終盤に差し掛かると将企さんは肩に頭を置いてきた
あぁ、こういう所なんだろうなぁと思い、どうすればいいかわからず頭を撫でてあげた
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uirusu-0(プロフ) - Shadyさん» はじめまして！そんな…！ありがとうございます！｢すきなところ｣は人によって受け取り方が違うと思っていたので気に入って頂けて嬉しいです…！リクエスト承りました！次の短編集で書かせていただきますので良ければぜひそちらで！ありがとうございます！ (2021年4月24日 2時) (
レス) id: d5cf02e88c (このIDを非表示/違反報告)
Shady - はじめまして！いつも更新楽しみにしています！特にお気に入りのお話は「すきなところ」です！リクエストお願いしたいのですが、夢主が不良達に絡まれてるのをボロボロになりながらもリリーさんが庇って守ってくれるというお話が読んでみたいです！ (2021年4月23日 0時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菌保持者 | 作成日時：2021年2月20日 0時
