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弟はなんでも出来る。要領が良くて世渡り上手、どんな時でも浮かべている人当たりのいい笑顔。頭も良くて運動もできる。所謂"優等生"。天は二物を与えず、なんていうがそんなことはなく、いくつもの才を与えられる者はいる。
優秀な人が愛されるっていうのは生きている上で当然のこと。弟ばかりに向かう家族の視線が寂しくて虚しくて消えてしまいそうだった。いつも2人で並ぶと両親が瞳に映すのは弟。僕はもしかしたら僕は透明人間なのかもしれない。もう僕は死んでいてみんなには見えない幽霊だったりするのかも。まぁ、そんなのはさすがに嘘だけど。
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作者名：兎依 | 作成日時：2023年3月4日 23時
