□ ページ36
.
「 今日はたくさんカニバリズム討伐したから結構稼げたの！だから晩御飯に特別にステーキ買っちゃった〜！Aも来る？2人分くらいならあるわよ。まぁ、手土産に美味しいお酒くらいは持ってきてよね！ 」
「 行列の出来るパンケーキカフェ。ここ連れて行ってくれたら今回のことは許さなくもないけど。ちゃんとアンタの奢りね。帰り道もちゃんとアタシんちまで送り届けなさいよ 」
「 今日アンタ暇でしょ？え、暇でしょ？はぁ？勿論、暇よね。知ってるわ。じゃあ今からショッピング行くから付き合いなさいよ。はぁ？デートじゃないわよ。荷物持ちに決まってるでしょ。冬物の服とか新調したいのよ。ほら、早く準備しなさいよ 」
「 あの××のクソヤローほんとに仕事ポンポンこっちに投げやがってよぉ〜！ほんとに！アタシ仕事終わりなのに！女の子の帰りが遅くなったら危ねぇだろうがよ〜！うるせー！アタシは永遠に女の子なんだよ!! 」
「 お仕事？すぐそこの教会でシスターの仕事してんの。まぁ、修道服も1度は着てみたかったし悪くないわね〜！ 信仰？あんまりないわね…… 」
「 いや、私はお祈りとかしないわよ。いや、仕事上ならしなくは無いけど…… 信仰心も何も無い人間に祈られても迷惑でしょ、神様も 」
「 ツテよツテ。ちょうど誘われた時にエリミネーターの仕事が落ち着いてたから引き受けたの。最初はバイト感覚だったんだけどねぇ。なんでか今は普通に働かされてんのよ。どういうことかしら？ 」
「 あら、奇遇。私も神様なんていないと思ってるの。神様なんていないと思っているのにどうして
「 神様なんていないわ。運命は自分で決めるものだもの。地獄に堕ちる時は、勿論 一緒に堕ちてくれるんでしょう？ ……バカ、冗談よ。地獄へはアンタ1人で行ってよね 」
「 エリミネーターなんて人殺しと変わんないわよ！アタシが高校生のとき、どんな気持ちでカニバリズムを殺したと思ってるのよ！見た目はただの一般人なのよ！アタシよりも幸せそうな顔して笑ってるのよ！そんな人間と変わらない何かを殺してるのよ！自らの手で！アタシも本当は、みんなと同じように普通の女の子でいたかったのよ！普通に学校に通って、普通に友達作って、普通にバカなことして過ごしたかったのよ！今までその"普通"が何もしなくても自動的に与えられてきたアンタに何が分かんのよ！ 」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：兎依 | 作成日時：2022年11月2日 22時
