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備考:無の表情でぼんやりと佇む、読めない雰囲気の少女。ただ立っているだけでもふらふらと身体が揺れていて正直怖い。不審。だが実際は過眠症故にむちゃくちゃ眠たくて仕方ないだけ。立ったまま寝るなどという芸当もやってのけるほどの眠たがり。至って無害。
それなりに真面目でしっかりした倫理観の持ち主。だが所詮は“それなり”なためか、周囲の人間の破天荒な行動は微塵も止めずに見守っているし内心面白がっている。案外図太い。何も言わないだけで馬鹿だなあとか思ってたりするから侮れない。どれだけ滑稽な場面に遭遇しても都合の悪い場面を目撃していても何も言わないだけなのである。ある意味優しいというより残酷。言葉を荒げないため一見わかりづらいが、ちょっとした言動の節々から気が強いことがわかる。なんだかんだ好戦的な頭脳派。やられたら知的にボコボコにする。
卓越した映像記憶能力の持ち主。曰く母親の胎内にいる頃から現在までの全てを覚えているらしい。何月何日何曜日、何時何分何秒、誰がどうしてどんな顔して何を使って何を行った結果どうなったかをすらすらと説明できるし何か言っていたならばそれを一字一句違えず諳じることも可能。視界に写っていた人全ての細やかな仕草まで記憶済み。見えている範囲、聞こえている範囲の全てを覚えている。これで魔法が一切関係していないというのだから大層末恐ろしい人間である。
しかしなんでも覚えてしまうが故に彼女の脳は常に疲労状態。脳の疲弊具合に関わらず記憶し続けるために強制シャットダウンも兼ねて過眠症を患っている。変なものを目撃しても何も言わないのは眠たいからというのも一因。数日ぶっ続けで眠り続けるでもしなければ完全に目が冴えることはない。つまり常に寝ぼけている状態。授業中は必死こいて意識を保ってはいる。全てを覚えている筈なのにペーパーテストが完璧でないのは毎回途中で力尽きて寝るから。
疲労状態の脳でまともな安全確認などできる筈もないため、半分寝ながら危ない目に遭っていたりする。そんなことがしょっちゅうあるため誰かが見張っていないとあっさり死にかけになって帰ってくる。睡魔によりふらふらでしっかりと判断ができないところから浮世離れした雰囲気が醸し出されているのかもしれない。
神への信仰は人並み。熱心に敬い教えを守るようなことはない(というよりする余裕がない)が、日常生活の中で祈ることは習慣として染み着いている。頼るつもりは欠片もないのだが。
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